コルツHC就任を断った理由を明かすペイトリオッツOCマクダニエル
2018年03月28日(水) 12:02ニューイングランド・ペイトリオッツの攻撃コーディネーター(OC)ジョシュ・マクダニエルがようやく重たい口を開き、インディアナポリス・コルツのヘッドコーチ(HC)就任を土壇場でキャンセルしてビル・ベリチックHCの下で再び働く決断に至った理由を明かした。
マクダニエルOCは地元紙『The Boston Globe(ザ・ボストン・グローブ)』のジム・マクブライドに対し、第52回スーパーボウル敗戦後にペイトリオッツオーナーのロバート・クラフトとベリチックHCとの議論をするまではニューイングランドの地を去る準備をしていたと語った。
現地26日(月)、「未来がどうなるかについて100%の確信がなかった」と語ったマクダニエルOCは続けて「だから、自分はどこにフィットするのか? 何かプランはあるのか? 今後の自分の役割に関して明確な答えが見えていなかった」と打ち明けている。
マクダニエルOCはクラフトオーナーとベリチックHCとの会合によってペイトリオッツにとどまる気持ちに傾いたと述べた。
「あの火曜日、ロバートやビルと話し合うと、一度立ち止まって全体の状況をもう一度確認したい気持ちになった」
マクダニエルOCはいずれベリチックHCの後任となるなど、将来的なポジションは何も保証されていなかったものの、契約が修正されたことも明かしている。
「フットボール史上最も偉大だと思うオーナーや、コーチ、そして、クオーターバック(QB)らのいるチームで働ける機会が残されていた・・・(中略)それができる機会を光栄に思うし、“われわれがこの先に見ているのはこういうことだ。君にはこのようにフィットしてもらいたい”と、彼らがそれを具体化させてもくれた。それが一度立ち止まる理由となり、“そうか、自分にとっては何がベストなんだ?” と自問自答できた。もちろんその決断は難しいものだったが、自分自身で決意した。誰からも後押しは受けていない」
仮にインディアナポリスでの職を引き受けていた場合、家族も一緒に引っ越す覚悟をしていたようだ。
一度は引き受けたコルツHC職を土壇場でキャンセルしたことや、特に、彼を慕って新たに就任したアシスタントコーチたちをないがしろにしたことでマクダニエルOCは相当な批判を浴びた。マクダニエルOCはニューイングランドに残留する決断を下した後、コルツの各アシスタントコーチに対して謝罪の連絡を入れたとも語っている。
「何かしらの影響があった人たちには全て謝罪の連絡を入れさせてもらった。インディアナポリスはすばらしい仕事をこなしていたんだ。彼らはすばらしい組織だし、私がその候補に選ばれたことは非常に幸運だった。ニューイングランドでの自分の将来が見えた時、私は自分が自分にとって、そして、家族にとって正しい決断を下したんだと思うんだ」
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