2017年シーズン中、ミネソタ・バイキングスのヘッドコーチ（HC）マイク・ジマーはクオーターバック（QB）テディ・ブリッジウォーターについてポジティブな発言を繰り返していたものの、結局、リハビリ中のブリッジウォーターに関する真実を明らかにすることはなかった。

現地27日（火）、年次リーグミーティングでのコーチ陣の朝食会中、ジマーHCはブリッジウォーターのメディカルレポートの結果がかんばしくなく、練習場で見たブリッジウォーターの動きと膝に関するドクターの見解に乖離（かいり）があったことを明かした。

『ESPN』のコートニー・クローニンを通じ、「医療関係者からの受けた報告によると、私が思っていたよりもポジティブな見解ではなかった」と語ったジマーHCは続けて「まだ彼の膝はそのような状態ではなかったということ・・・つまり、彼にはまだ回復期間が必要なんだ。ブリッジウォーターが練習する姿を見た時に制限のある動きはなかったように思えたが、伝えられた話によれば、彼の動きにはまだ制限があったとのことだ」と述べた。

ブリッジウォーターは2016年に膝を大ケガし、過去2シーズンをほぼまるまる棒に振っている。このジマーHCの報告により、2017年シーズン中のデプスチャート上で、故障明けのサム・ブラッドフォードの名前がすぐさまケイス・キーナムの次に記載された理由にも説明がついた。

ブリッジウォーターは今オフシーズンにニューヨーク・ジェッツとインセンティブが豊富な1年契約を締結。この契約には50万ドル（約5,200万円）のサインボーナスと50万ドルのワークアウトボーナスが含まれ、ベースサラリーは保証なしの500万ドル（約5億3,000万円）となっている。つまり、ジョシュ・マカウン、あるいは、ジェッツが今ドラフト1巡目全体3位に指名するだろう新人QBに競り勝てない場合、ブリッジウォーターはすぐさまカット候補になるということだ。
　
ジェッツ入団会見の際、ブリッジウォーターは膝に関する質問への回答をはぐらかし、このように答えていた。

「それは今ここで心地よく話す内容ではない。トレーニングスタッフと議論すべき話だし、そこで今後のプランを考えていく」

ジマーHCの暴露を踏まえると、ブリッジウォーターが膝に関する詳細を述べたくなかったのも当然だろう。また、バイキングスがかつてはフランチャイズQBとも謳（うた）われたブリッジウォーターをあっさり手放したのも大いに納得のいく話だ。

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