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レイダース、トレードでWRスウィッツァーをスティーラーズに放出

2018年08月28日(火) 11:45


ダラス・カウボーイズのライアン・スウィッツァー【AP Photo/Ron Jenkins】

ライアン・スウィッツァーの所属先が再び変わる。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートによると、オークランド・レイダースがトレードを成立させ、小柄のワイドレシーバー(WR)兼リターナーであるスウィッツァーをピッツバーグ・スティーラーズへと放出したようだ。ラポポートはまた、スティーラーズが2019年ドラフトの6巡目指名権を獲得し、代わりとしてレイダースには5巡目指名権を譲渡したとも伝えている。この動向を最初に報じたのは『Yahoo! Sports(ヤフー!スポーツ)』(英語版)の記者だ。

スウィッツァーがレイダースに在籍した期間はわずか4カ月だった。2017年のドラフト4巡目でダラス・カウボーイズから指名を受けたスウィッツァーはタボン・オースティン、アレン・ハーンズ、新人マイケル・ガラップを加えて新たなWR陣を形成したチームから放出されていた。

オークランドの地でも同様の出来事がスウィッツァーの身に起きていた。レイダースがディープスレットのマータビス・ブライアントを獲得し、ジョーディー・ネルソンとも契約を交わした後、スウィッツァーの役割が主にスペシャルチームのみになるのは目に見えて明らかだった。

レイダースでリターナーとして活躍する機会はまだあったかもしれないが、プレシーズンの3試合を通じ、スウィッツァーは3パントのリターンで合計2ヤード、2キャッチしか記録できずにいた。プレシーズンではオフシーズンに獲得したグリフ・ウェイレンが力強いパフォーマンスを披露しており、スウィッツァーの居場所はほぼなくなっていたとも言える。

スウィッツァーはレイダースからスティーラーズへと移籍する。スティーラーズと言えば、ジャスティン・ギルバートやダリウス・ヘイワード・ベイといった、チームからカットされたパフォーマンスに波のある選手について積極的に獲得に動くチームだ。スティーラーズのリターナー陣はかなり層が薄く、オフェンスとディフェンスの先発陣がキックやパントリターンのポジションにつくシーンが多くなっている。

ポストシーズンまでのビジョンを描くチームにとって、アントニオ・ブラウンやジュジュ・スミス・シュスター、アーティー・バーンズといった選手が余計なランで相手ディフェンスと接触する機会はなるべく抑えたいところだ。スウィッツァー獲得によってローリスクでそれが可能となるのはチームにとってありがたい話だろう。ノースカロライナ大学出身のスウィッツァーにとってはNFLでのキャリアを再形成するための新たなチャンスとなる。

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