チームの価値は前評判ではなくフィールドで決するとレイブンズ
2019年09月26日(木) 11:14このオフシーズンにクリーブランド・ブラウンズ以上に人々の話題をさらったNFLチームはない。2018年にリーグでも最大の復活劇を遂げたブラウンズは、ワイドレシーバー(WR)オデル・ベッカムやディフェンシブエンド(DE)シェルドン・リチャードソンを加え、新ヘッドコーチ(HC)フレディー・キッチンズを雇った。
ピッツバーグ・スティーラーズがチームを改革し、ボルティモア・レイブンズが再始動する中、ブラウンズはAFC北地区の有力候補であり、スーパーボウルのダークホースだと見られていた。レイブンズHCのジョン・ハーボーでさえ、3月に行われたオーナーのミーティングでブラウンズがディビジョンでナンバー1の才能を備えたチームだとほめたたえている。
その発言がレイブンズのロッカールームに何をもたらしたかは、想像に難くないだろう。
レイブンズのセーフティ(S)アール・トーマスは『ESPN』に「メディアはOBJ(ベッカム)やあのタンデム、そしてベイカー・メイフィールドのことを話していた。次の救世主だとね。それに加え、コーチがミーティングで何度かその話をした。だからみんな、飽き飽きなのさ」と話している。
そういった話題の多くは、ブラウンズがホームでの2敗を含む1勝2敗でシーズンをスタートさせる中でフェードアウトしていった。2勝1敗のレイブンズは今週日曜日、ブラウンズをホームに迎えてその声をさらに静めるチャンスを手にしている。ブラウンズのみならず、レイブンズもまた、2019年シーズン開始前に多くの変化を取り入れており、攻撃コーディネーター(OC)グレッグ・ロマンを雇った他、トーマスやランニングバック(RB)マーク・イングラムを獲得した。
レイブンズは、それらの試みの価値は前評判ではなくフィールドで決すればよいと考えている。
イングラムは「結局、フットボールをプレーするしかないんだ。できるだけ多くの選手をリストにそろえたいと思うだろうけど、もしその選手たちがうまくかみ合わず、コミュニケーションがうまくいかなくてプレーがまとまらなければ、何の意味もない。2倍プレーしなきゃいけなくなるだろう。見返してやるために、隊列を組んでフットボールをプレーするのさ」と語った。
今週行われた電話会見で、ハーボーHCはブラウンズに対する賛辞はオフシーズンに限られたものだとして、自分の発言を弁護していた。
「当時は彼らがディビジョンで最も才能豊かだったと思う。それはブラウンズの組織に対して、そして、彼らが成し遂げたすべての業績に対する賛辞だ。今はシーズンに入っているし、そういったものすべてはシーズン中に決する」とハーボーHCは述べている。
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