NFL選手会の投票は多数決で新CBAを承認
2020年03月16日(月) 00:51NFL選手会(NFLPA)のメンバーは2月にNFLオーナーらによって承認された新団体労働協約(CBA)を批准することに投票した。『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが現地15日(日)朝に伝えている。
東部時間14日(土)23時59分に締め切られた投票では1,019票と959票が集まり、多数決で新CBAが可決されることになった。この新しいCBAは来る2020年シーズンから有効となり、2030年シーズンまで効力を持つ。
今回のCBAの顕著な変更は、早ければ2020年シーズンにもプレーオフ出場枠が2チーム追加されること、2021年からレギュラーシーズンの試合数を17にすること、選手たちの最低サラリーの引き上げ、歩合給の引き上げ、そして収益分配における選手たちの割合を増やすことだ。
NFLPAは声明の中で「NFL選手は1,019票と959票の集計結果を受けて、新しい団体労働協約の批准を承認することで可決した。選手会の規約に基づき、長く民主的なプロセスを経てもたらされた結果である。独立した監査役がセキュリティで保護された電子プラットフォームにより提出された投票用紙を受け取り、その結果を確認し、集計して保証している」と述べた。
また、投票結果が公表されてほどなく、NFLコミッショナーのロジャー・グッデルも声明を発行し、次のように明かしている。
「選手たちが提案されていた新しいCBAを承認することで票決したことに満足している。この新しいCBAは雇用を増やし、プレーヤーの安全性に関して継続的な進展を確実にするとともに、ファンにより良いフットボールを提供するなど、現役選手はもちろん引退した選手も含めて相当な利益をもたらすものである。経営協議執行委員会およびNFLPAのリーダーシップを取るメンバーのたゆまない努力に感謝している。両者とも、今回の広範囲にわたるトランス形式的な協定を取りまとめるために、1年近くも詳細かつ素晴らしい信頼に基づいた交渉を進めてきた」
NFLPA執行委員会の声明から分かるように今回の投票は60票という紙一重の差で票決されている。
「今回の協定に関して、われわれの執行委員会のメンバーをはじめ、選手らの意見が分かれたことを理解している。将来、個々人がどのように感じるにせよ、関係者をまとめ、すべての会員の利益を求め続けることが統率するわれわれの責務だと考えている」
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