新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の流行が続くことを受け、2020年のNFLシーズンはまた新たな側面から異色を放つことになりそうだ。

各クラブに送付された更新版NFL-NFLPAプロトコルによると、2020年シーズン中はチアリーダーやマスコットのフィールドへの立ち入りが認められなくなると『NFL Network（NFLネットワーク）』のトム・ペリセロが報じている。NFLとNFLPA（選手会）が定めるこのプロトコルでは、フィールドのサイドラインから戦況を伝えるレポーターや、テレビ番組のレポーターらのフィールドアクセスも禁じられる。

すでに、チームらは安全なスタジアム運営を確立するべく、2020年の観客収容率を調整するなど個別に対応しているが、感染拡大が続くアメリカの状況を踏まえて、いつものNFLシーンからまた新たな一面が変更されることになった。太陽が降り注ぐ日曜朝に、エンドゾーン後方から伝える生中継や、チームベンチの真後ろから最新情報を届けるサイドラインレポーターの姿を目にすることはなく、代わりに、彼らはコンコースレベルやファンのいない観客席から試合に関連する情報を発信することになる。また、ファン精神の盛り上げ役も不在となるため、陽気な（というよりもむしろ狂乱な）ジャクソン・デ・ビル、KCウォルフ、サーパーなど、各チームのマスコットたちのパフォーマンスも見られない。

スタンドから試合の模様が伝えられることになるとはいえ、試合がまったくなくなるよりはマシだという点は誰もが納得できるだろう。

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