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イーグルス、セインツ戦はQBウェンツを下げて新人ハーツを先発起用

2020年12月09日(水) 07:32


フィラデルフィア・イーグルスのジェイレン・ハーツ【AP Photo/Jeffrey Phelps】

フィラデルフィア・イーグルスのヘッドコーチ(HC)ダグ・ペダーソンはクオーターバックの起用に変更を加えた。

現地8日(火)、チームはシーズン第14週に対戦するニューオーリンズ・セインツとの試合にルーキークオーターバックのジェイレン・ハーツが先発すると発表。

ハーツはQBカーソン・ウェンツに代わって先発を務めることになる。ウェンツは交代を繰り返すオフェンシブラインの状況もあって苦戦を強いられており、出場した10試合で続けて3回もしくはそれ以上のサックを食らっている。『NFL Research(NFLリサーチ)』によれば、10試合連続3回以上のサックは現役選手としてはNFL最長、1970年以降の1シーズンあたりの連続記録では3番目に長い記録とのこと。その記録が示すように、2019年には93.1だったパサーレーティングは2020年に72.8まで下がっている。

ペダーソンはチームの公式サイトに掲載されたインタビューの中で「結論を下した。今週のニューオーリンズ・セインツ戦はジェイレン・ハーツとともに行くことにした。オフェンスとしては望むところにたどり着けていない。私は全体を考えて、チームが苦境を脱せられるよう、全員がもっとすぐれたプレーができるように、今週もまたスパークを狙うことにしたのだ」と明かした。

「カーソンは今のわれわれ全員と同じように、彼自身も失望している。フラストレーションをかかえている。彼はその中でプロフェッショナルであり続けている。彼はチームメイトを支えており、その姿は彼に期待するものであり、チームのリーダーのあるべき姿だ。クオーターバックがヘッドコーチと同じように、時に多くの批判を受けることも分かっている。良いことも悪いこともだ。別にカーソン・ウェンツがどうというわけではない。たった1人がどうということではないのだ。オフェンスに問題があることは分かっており、シーズンを通してチームとして苦戦している。そこにフラストレーションを感じているといったところなのだが、彼はプロであり、さすがだと思う」

先のサンデーゲームでグリーンベイ・パッカーズと対戦した際、ウェンツに代わって途中出場した新人のハーツはイーグルスのオフェンスにスパークをもたらし、ウェンツよりも3回少ないアテンプトながら稼いだパスヤードは30ヤード以上多く、20ヤード超えのパスを3回通したほか、1タッチダウンを決め、敗北した試合でレーティングは67.7とウェンツの記録を10ポイント以上も上回っている。

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