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テキサンズのHCとGM探しを著名なアドバイザーがサポート

2020年12月09日(水) 09:31

ヒューストン・テキサンズ【NFL】

スポーツのさまざまな舞台で活躍するレジェンドたちが、ヒューストン・テキサンズのチームとしての次のステップをサポートする。

テキサンズの会長兼CEOのキャル・マクネアはシーズンチケット保有者への文書にて、著名なアドバイザーから成るグループを結成したことを通知した。そこに含まれるのはプロフットボールの殿堂の一員であるコーチのトニー・ダンジーとジミー・ジョンソン、テキサンズのリング・オブ・オナーであるアンドレ・ジョンソン、NBAサンアントニオ・スパーズのCEOであるR.C.ビュフォード、NFLの多様性を高めることを目的とする『Fritz Pollard Alliance(フリッツ・ポラード・アライアンス)』のエグゼクティブディレクターであるロッド・グレイブスだ。チームは現地8日(火)に公式サイトを通じてこの情報を明らかにしている。

このアドバイザー団は人材コンサルティング企業である『Korn Ferry(コーン・フェリー)』やマクネア、テキサンズ社長のジェイミー・ルーツと連携していく。

このグループに欠けているのが目立つのは、フットボール運営部門EVPのジャック・イースタービーの存在だ。イースタービーはビル・オブライエン解雇を受けて暫定ジェネラルマネジャー(GM)を務めているが、新たなGMの候補には入っていない。11月、ルーツはシーズンチケット所有者たちにイースタービーが2021年以降にGMになることはないと話しており、イースタービー本人にもGMになる意向はなく、テキサンズは“最高のフットボールチームをまとめあげるため”に、イースタービーにはない“専門知識のある人物を必要としている”ことを承知していると述べた。

このスターぞろいの委員会はテキサンズをフランチャイズクオーターバック(QB)が存在しながらも長期的な方向性に欠けている組織から、将来の成功に向けたしっかりとしたロードマップのあるチームにするというタスクを担う準備ができている有望な候補者をチームに結びつけることを目的としている。ダンジーとジミー・ジョンソンは殿堂入りの事実が保証するコーチングの経験をもって、また、2003年から2013年までテキサンズでプレーしたアンドレ・ジョンソンは選手という視点から誰もよりもチームを知っている存在として、貢献することが期待されている。

ビュフォードはスパーズで数十年にわたって人事部門の専門知識を活かし、2003年から2014年に3度のタイトルを勝ち取っているのに加え、1988年からサンアントニオにいることでテキサスのスポーツ事情も理解している。ヒューストンの高校からテキサス工科大学に進んだグレイブスはヒューストンの街に詳しい。グレイブスはアリゾナ・カーディナルスで2002年から2012年にGMを務め、第43回スーパーボウル進出も経験している。

テキサンズはまだオブライエン時代からの立て直しに追われている。厳しいスタートを切った2020年シーズンの途中でオブライエンは解雇されており、それによって空席になったヘッドコーチ(HC)とGMの役職はロメオ・クレネルとイースタービーが暫定で務めている。

火曜日のこのニュースによって、誰もが知っていることが改めて確認された。すなわち、ヒューストンには大きな変化が起ころうとしている。

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