TD記録よりスーパーボウル進出に集中するパッカーズWRアダムス
2020年12月18日(金) 10:14グリーンベイ・パッカーズがレッドゾーンにたどり着けば、ワイドレシーバー(WR)デイバント・アダムスの出番だ。
スターレシーバーのアダムスは今季最も恐ろしい得点源であり、スクリメージラインからあと少しの距離を獲得する能力において匹敵する者はない。アダムスは接近戦でディフェンダーをなぎ払い、貴重な得点を稼いできた。
アダムスは今季にタッチダウン14回を記録しており、けがで2試合を欠場していたにもかかわらず、これはリーグ最多タイの数字となっている。また、過去8試合のすべてで得点を挙げてきた。8試合連続はパッカーズのチーム記録であり、偉大なドン・ハトソンがマークした7試合を超え、NFLで歴代2位のA.J.グリーンの記録まであと1試合となっている。
現地12日(土)にカロライナ・パンサーズとの試合でグリーンに並ぶ可能性もあるアダムスだが、狙っているのはもっと大きなものだという。
『Associated Press(AP通信)』によれば、アダムスは水曜日に「結局、俺が望んでいるのはグレートであることで、このチームを偉大なチームにしたいと思っている」と語っている。
「賞や細かい成果のようなその週ごとにあるものは、もちろんうれしいけれど、それが俺を駆り立てるわけじゃない。俺を動かすのはスーパーボウルに行くことであって、究極的にはこのゲームで最高のレシーバーでありたいと思っている」
キャリア序盤は足首の負傷でプレーに影響が出ていたものの、アダムスはクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースと一緒に止めようのない力を発揮してきた。巧みなルートランナーはどんな相手に対してもパスオフェンスを進められる能力を持っている。
アダムスは類を見ないタッチダウンマシーンであり、ディフェンダーはアダムスにボールがわたると知っていたとしても防ぐことができないでいる。単一シーズンの最多試合連続タッチダウンを記録しているのはジェリー・ライスで、1987年に12試合連続でタッチダウンパスのキャッチに成功した。
「スコアリングタッチダウンのことはかなり考えている。確かに、そのことを考えているさ。だけど、記録はついてくるもの。何か面白いことがあれば、(パッカーズのコミュニケーションマネジャーであるトム・ファニングから)メールをもらうか、俺をつかまえて教えてもらうようにしている。俺はタッチダウンや得点そのもののことを考えるようにしていて、他のことはそれからだ」とアダムスは言う。
アダムスは今季に試合平均で1.3回のタッチダウンキャッチを記録しており、これはリーグ最多の数字だ。スーパーボウル時代に入ってから、単一シーズンの平均でこれを上回っているのは、ライス(1987年/1.8回)とランディ・モス(2007年/1.4回)のみとなっている。
1970年以来で、キャリア最初の100試合で60回以上のタッチダウンキャッチを決めた11人目のWRになるために、アダムスは今季にあと2回のタッチダウンを必要としている。これが達成できれば、ドラフト2巡目でNFL入りを果たしたアダムスは、殿堂入りしたテレル・オーウェンズ(3巡目)やプロボウル5度選出のマーク・クレイトン(8巡目)と並んで、1巡目指名を受けずにこの記録を残した選手となる。
今季のアダムスは試合平均104.0レシービングヤードをマークしており、これは今のリーグで最高の数字だ。パッカーズ史上、単一シーズンの試合平均レシービングヤードでアダムスを上回っているのは、殿堂入り選手のハトソン(1942年/110.1レシービングヤード)のみとなっている。
素晴らしい数字を残しながらも、アダムスは細かい点に集中していない。アダムスはラリー・フィッツジェラルドのような長いキャリアを望み、その中でいくつかのロンバルディトロフィーを手にしたいという。
NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)でファーストラウンドバイを獲得すれば、スーパーボウルにたどり着くのはより容易になるだろう。ラスト3戦に勝利すれば、パッカーズはトップシードを手にできる。土曜日のパンサーズ戦がその最初のタスクだ。
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