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ビルズへの敗戦で「風の影響は非常に大きかった」とレイブンズのハーボーHC

2021年01月18日(月) 01:41


ボルティモア・レイブンズのジャスティン・タッカー【AP Photo/John Munson】

現地16日(土)の夜、ビルズ・スタジアムの周りには強風が吹いていた。それはディビジョナルラウンドを戦うバッファロー・ビルズとボルティモア・レイブンズの試合を荒らし回って去っていった。

両クラブともフィールドゴールに2度失敗、クオーターバック(QB)のディープパスは何度も流れ、ぎくしゃくした流れに試合のリズムも崩れて、結局ビルズが17対3でAFCチャンピオンシップゲームに駒を進めた。

試合後、レイブンズのヘッドコーチ(HC)ジョン・ハーボーはどちらのチームにとっても風は難問だったと述べた。

「風のインパクトは非常に大きかった」と彼はチームの公式サイトでライアン・ミンクに語っている。「双方のキッカー(K)の様子を見れば分かったはずだ。どちらの方向でも、極めて対処の難しい風だった」

NFLの中でも正確さに定評あるKのジャスティン・タッカーが前半に41ヤードと46ヤードのフィールドゴールに失敗している。2020年のディビジョナルラウンドに入るまで、タッカーはポストシーズンの50ヤード以内のフィールドゴールアテンプトで11回中11回を成功させていた。

ビルズのKタイラー・バスは43ヤードと44ヤードのフィールドゴールに失敗している。

ハーボーはレイブンズのセンター(C)パトリック・メカリのひどいスナップについても風の影響があったかもしれないと付け加えた。メカリは4回のスナップに失敗し、そのうち1回はQBラマー・ジャクソンの負傷を招き、彼は脳振とうのために途中退場してしまった。

大荒れのコンディションの中で、どちらのパス攻撃も軌道には乗らなかった。ビルズのQBジョシュ・アレンは、成功したパスが37回中23回、206ヤードとタッチダウン1回に終わっている。ジャクソンは24回中14回が成功で162ヤード、流れを変えるピック6を喫した。彼に代わって出場したバックアップのタイラー・ハントリーは13回中6回が成功で60ヤードを獲得。その中には風に押されてしまったが、ワイドレシーバー(WR)マーキス・ブラウンのタッチダウンになっていたかもしれないディープショットも含まれている。

自然もフットボールの一部ではある。しかし、風ほどゲームを破壊するものはない。得点力の高い2つのオフェンス同士の対決は、吹きすさぶ風によってディフェンスの格闘へと変えられてしまった。

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