ファルコンズ、2021年にはQBライアンのトレードを見込まず
2021年02月03日(水) 09:38クオーターバック(QB)マシュー・スタフォードはトレードされた。しかし、もう1人のマットはとどまるようだ。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが現地2日(火)に“Super Bowl Live(スーパーボウル・ライブ)”で伝えたところによれば、アトランタ・ファルコンズがQBマット・ライアンを今季にトレードする見込みはないという。
「私が聞いているところでは、マット・ライアンはどこにも行かない」とペリセロは述べた。
「ファルコンズはライアンやスターワイドレシーバー(WR)のフリオ・ジョーンズについて、トレードの話し合いは持っていない。そして、あらゆる予測として両選手は2021年もこのロースターにいる」
ファルコンズの新ヘッドコーチ(HC)アーサー・スミスは、2016年にライアンをNFLのMVPに導いたカイル・シャナハンのスキームと同様のオフェンス陣を運用することを計画している。
ライアンにフットボールで力を発揮できる期間がたくさん残されているのは明らかであり、ファルコンズはスミスHCと新たなジェネラルマネジャー(GM)であるテリー・フォンテノーの体制下で迎える初年度に急いでデッキの組み換えをする意向はないようだ。フォンテノーは同地区ライバルのニューオーリンズ・セインツに所属していたことからライアンには馴染みがある。
もう一つの、そして主たる理由は、35歳のライアンを放出した場合に巨額のデッドマネーキャップが生じることだ。ペリセロによれば、ライアンが6月1日より前にトレードされれば、ファルコンズには4,400万ドル(約46億2,000万円)のデッドマネーが生じるという。比較として、ジャレッド・ゴフがロサンゼルス・ラムズ離脱に際して生じたこれまでで最高額のデッドキャップが2,220万ドル(約23億3,000万円)となっている。
サラリーキャップが大幅に抑えられると予測される年に、現時点でキャップオーバーが見込まれるファルコンズがライアンの移動によって巨額のキャップヒットを抱えることに前向きにはならないだろう。
ベテランシグナルコーラーのライアンがロースターにいるからといって、必ずしもファルコンズが全体4位指名権をQBに使わないということにはならない。その後継となるQBが獲得できるとチームが判断するなら、ライアンとの契約は後のシーズンに終了し、それまで若きQBのメンター役を担ってもらえるならば、その方が痛みは少ない。
ライアンが2021年のマーケットに出ないということは、インディアナポリス・コルツやニューイングランド・ペイトリオッツなどのチームにとって選択肢が減るということになる。ライアンが少なくともあと1年はファルコンズにとどまることによって、3月17日(水)に新たなリーグイヤーが始まった際に荒れ気味になると予想されるフリーエージェントのQBマーケットにより重みが置かれるだろう。
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