ドラフトでQB指名の可能性は大いにあるとライオンズGMホルムズ
2021年03月10日(水) 15:32デトロイト・ライオンズがトレードでクオーターバック(QB)のマシュー・スタッフォードを手放したことで、チーム再建の準備が整ったことが明らかになった。スタッフォードを上回る契約内容でQBジャレッド・ゴフを迎えたことにより、向こう数年間のQBポジションは落ち着いたかと思われた。
26歳、元ロサンゼルス・ラムズのゴフに対するコミットメントは思いのほか短いものになるかもしれない。
ライオンズはQBが多くそろう今年のドラフトで全体7位の指名権を持っており、新しくジェネラルマネジャー(GM)に就任したブラッド・ホルムズはそのことを十分に意識していると先週に述べている。そして今週、『NFL Network(NFLネットワーク)』のスティーブ・ワイチとジム・トロッターとともに『Huddle & Flow podcast(ハドル・アンド・フロー・ポッドキャスト)』に出演した際、ホルムズはQBマーケットに参加しない考えを否定した。
ホルムズは「いや、それは絶対にない」と述べている。
「これだけ高順位で指名できるのであれば、どのポジションも選択肢にある。その中でもQBが重要なポジションであることは言うまでもない。どのような状況においてもQBの層を念入りに検討することが、ビジネスとしてドラフトを進める上で賢明だと考えている。私がラムズにいた頃はQBにどのような選手を抱えていようとも、そのことをはっきり示してきた。今もその姿勢は特に変わっていない」
「今年はとりわけ粒ぞろいだ。どう考えてもわれわれが無視するようなポジションではない」
ホルムズが虚勢を張っていると思うのなら、ライオンズの帳簿を見るだけで済む。ゴフが今年に抱えるデッドキャップヒットは4,330万ドル(約47億円)となっている。しかし、2021年のロースターに籍を置いた後、来年にはその金額が1,550万ドル(約16億8,000万円)まで激減し、その翌年にはゼロになる。
ライオンズが来月にゴフの後任をドラフトする可能性は大いにあるということだ。ジャクソンビル・ジャガーズに行くことが予想されているトレバー・ローレンス以外のトップ選手をライオンズが気に入った場合、ホルムズにとっては将来フランチャイズの顔となる選手を選ぶ絶好の機会となる。
ホルムズは先週に2021年のQB選手たちについて「今年すごいのは、それぞれの選手の特徴が際立っていることだ」と述べている。
「ポケットから攻められる上に自分でも走れるオールラウンドの選手もいれば、より足の方に自信があってクリエイティブな選手もいる。ポケットからの攻めを一番得意とする選手もいる。今年のQB全体を見わたした時に、それぞれに特徴を持った選手がこれだけいることは実におもしろい」
ライオンズは他にも急を要するポジションを当然抱えており、ワイドレシーバーやディフェンシブライン、ディフェンシブバックが思い浮かぶ。だがホルムズが口にしたように、QBは無視できない重要なポジションだ。ライオンズがゴフを長期的な選択肢と見ていないのであれば、後任の検討にいち早く着手するのは理にかなっていると言えよう。ザック・ウィルソン、ジャスティン・フィールズ、トレイ・ランス、マック・ジョーンズといったドラフトのトップQB選手は気に留めておくべきだ。
【R】