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QBジャクソンの長期契約には時間がかかるかもしれないとレイブンズGM

2021年03月10日(水) 17:09


ボルティモア・レイブンズのラマー・ジャクソン【AP Photo/John Munson】

クオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンはルーキーイヤーにボルティモア・レイブンズの先発職を手に入れた。目もくらむような活躍で2年目にはNFL MVPに輝き、3年目には初めてプレーオフでの勝利をつかんでいる。

4年目には大型の新契約を手にするのだろうか? どうやら、それほど簡単な話ではないようだ。

レイブンズのジェネラルマネジャー(GM)であるエリック・デコスタは現地9日(火)に行われた報道陣との対話の中で、ジャクソンとの長期契約に向けてチームがどのような狙いを立てているかについて話している。その話の主旨はシンプルだった。レイブンズはジャクソンが好きだ。しかし、長期契約については自分たちのタイミングで行っていく。

デコスタは「われわれは長期契約締結に向けて自信があり、それに力を注いでいる。少し時間がかかるかもしれないが、努力するつもりだ」と話した。

ダック・プレスコットがダラス・カウボーイズとの4年1億6,000万ドルの契約に合意した今、次に大きな報酬が待っているのはジャクソンだと見られている。しかし、プレスコットの場合とは異なり、レイブンズには今の段階で急ぐ必要はない。トレードアップして1巡目全体32位でジャクソンを指名するという賢明な決断により、レイブンズには5年目オプションでジャクソンをキープすることが可能だ。

ジャクソンとの契約について急ぐ必要はなくとも、ジャクソンと同じ2018年のドラフトでチームに加入した選手たちについては、1年のうちで決着をつけなければならない。タイトエンド(TE)マーク・アンドリュースとタックル(T)オーランド・ブラウンの両名がルーキー契約の最終年を迎えている。ただし、2人の立ち位置は対照的な立場にあるようだ。

アンドリュースとレイブンズの関係は、きわめて良好のようだ。

「マークのすべてが気に入っている。彼こそわれわれが維持したいと思うような男だ」とデコスタは話している。

レイブンズはブラウンのことも気に入っている。たとえ、ここ最近は彼らが注ぐほどの愛をブラウンが返してくれなかったとしても。

レイブンズの論説員であるライアン・ミンクによれば、デコスタは「彼がこのチームにいてくれて幸運だった」と話したという。

「彼は契約下にあり、彼はそれを理解している。オーランドにとって最良のことをするつもりだし、レイブンズにとって最良のことをしていくつもりだ」

ブラウンはこのオフシーズンにトレードを要求していた。ロニー・スタンリーに代わってレフトタックル(LT)として優れたプレーを見せたブラウンは、ライトタックル(RT)に戻ることを望んでいないのだ。ブラウンは大学時代にLTをプレーしており、LTはRTに比較してサラリーが高い。

スタンリーはレイブンズのLTとして定着しており、ブラウンがRTの役割を担ってくれればレイブンズは最高のタンデムを擁することになる。チームがそれを壊したくないのももっともだ。

デコスタはブラウンのLTをプレーするとの主張について「それは彼が自分をどう見ているかに過ぎない」と語っている。ひょっとしたら別離もあり得るだろう。しかし、デコスタがチームにとってベストのことをすると話した通り、ぎこちなさに決着をつけるためだけにトレードを急ぐことはないはずだ。

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