『NFL Network（NFLネットワーク）』のトム・ペリセロとマイク・ガラフォロは現地11日（木）、ベテランランニングバック（RB）マーク・イングラムがヒューストン・テキサンズと最大300万ドル（約3億2,500万円）の1年契約を締結したと報じた。

かつてニューオーリンズ・セインツでスター選手として活躍したイングラムはこの2年をボルティモア・レイブンズで過ごしており、2019年には圧倒的だったレイブンズのラン攻撃でリードバックを務めるも、2020年はルーキーのJ.K.ドビンスや若手のガス・エドワーズの方が活躍の場を得ていた。2019年に202回のランで1,018ヤード、10タッチダウンを稼いだイングラムだが、翌年はわずか72回のアテンプトで299ヤード、4タッチダウンにとどまっている。

イングラムが中心的存在からベテランの補欠的存在に変わった正確なポイントは2019年のポストシーズンだ。ふくらはぎの負傷がイングラムの活動を大きく制限してしまい、これがレイブンズのラン攻撃に打撃を与え、ディビジョナルラウンドでテネシー・タイタンズを相手に予想外の敗北を喫してしまった。1年後にレイブンズが借りを返すチャンスを得た頃にはその場にイングラムの姿はなく、リベンジマッチはインアクティブプレーヤーとして過ごした。

イングラムに考えられるケースは2つある。30歳に達した途端、単純にガスが大幅に不足してなりふり構わず突っ込むランニングバックと化したか、折り悪く負傷して若手に仕事を奪われたベテランとなったか。RBデビッド・ジョンソンに加わるテキサンズで、イングラムがそのどちらに当てはまるのかが分かるだろう。

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