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セインツがベテランCBジェンキンスをリリース、サラリーキャップへの対応続く

2021年03月12日(金) 00:25

ニューオリンズ・セインツのデマリオ・デービスとジャノリス・ジェンキンス【AP Photo/Brett Duke】

ニューオーリンズ・セインツがサラリーキャップに対応すべくチーム内の整理を続けている。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが状況を知る人物の話を伝えたところによれば、セインツはコーナーバック(CB)ジャノリス・ジェンキンスにリリースを通告したという。

ジェンキンスは2021年に1,120万ドル(約12億2,000万円)を受け取ることになっており、キャップヒットは1,420万ドル(約15億4,000万円)だった。これはセインツで4番目の数字にあたる。『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によれば、今回の動きによってセインツはサラリーキャップ上で700万ドル(約7億6,000万円)を節約し、720万ドル(約7億8,000万円)のデッドキャップが生じることになる。

また、ジェンキンスには120万ドル(約1億3,000万円)の完全保証のロースターボーナスがあった。ジェンキンスをリリースする前にセインツはこれをサインボーナスに変更し、2年に分散。これによって、さらに60万ドル(約6,500万円)がセーブできるとラポポートは述べている。

とは言え、ジェンキンスのカットはセインツの核となる部分に大打撃を与える動きでもある。

ニューヨーク・ジャイアンツとの不和を経て2019年末にセインツに加わって以来、ジェンキンスは2020年に13試合に先発して強力なセカンダリーの主要メンバーとなっていた。セインツがこれまでに行ってきたカットで生じた穴はそれほど大きくなかったものの、ジェンキンスの離脱に関しては守備陣に大きな穴が開くことになる。ジェンキンスほどのCBを見つけるには、少なからぬ資金が必要になる。

そこまでしても、セインツはサラリーキャップの額をオーバーしている。17日(水)に新リーグイヤーが始まるまで、カットか再構築か延長か、いずれかの形でこれからも動きは続くだろう。

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