ニュース

ペイトリオッツとの対戦に「高校時代の友達が大学の友達に会う感じ」とQBブレイディ

2021年05月14日(金) 13:09


タンパベイ・バッカニアーズのトム・ブレイディ【AP Photo/Ashley Landis】

NFLで過ごしてきた20年以上の間に、クオーターバック(QB)トム・ブレイディはそれにふさわしい関係性を築いてきた。タンパベイ・バッカニアーズが2021年シーズン第4週にニューイングランド・ペイトリオッツと対戦するとき、ブレイディと仲の良い人々の大部分が同じ建物にいることだろう。

サンデーナイトのこの試合がレギュラーシーズンで最も期待されるゲームの一つになっている一方、ブレイディにはすでにこの気まずい部分もあるフォックスボローとの再会への心構えができているようだ。

「自分の高校時代の友達が大学の友達に会うような感じだね」

ブレイディの父であるトム・ブレイディSr.も、プライムタイムのこの一戦に向けて準備できている。『ESPN』によれば、ブレイディSr.は現地13日(木)にラジオ番組『Zolak and Bertrand(ゾラック&バートランド)』でこう語ったという。

「昨夜にこのスケジュールが出て、シーズン4戦目でペイトリオッツとプレーするのを見てよだれが出たよ。そして、私たちは4試合で4勝0敗を記録するためにここにやってくる。正直なところ、われわれはペイトリオッツをむしろ簡単に倒すと思う」

しかしながら、この対戦が完全に敵対的なものだというわけではない。ブレイディはペイトリオッツHC(ヘッドコーチ)ビル・ベリチックやオーナーのロバート・クラフトを含む旧友とともに6度のスーパーボウルを制した。バッカニアーズがスーパーボウルでカンザスシティ・チーフスを破ったとき、ペイトリオッツは“史上最高”というお祝いのメッセージを『Twitter(ツイッター)』で送っている。その1週間前にはブレイディがペイトリオッツで過ごした20年間を“魔法のよう”と振り返っていた。

ただ、ペイトリオッツを去った1年後にスーパーボウルでの7度目のタイトル(5度目のMVP)をブレイディが手にしたという事実は、両者の間にちょっとしたわだかまりを残すかもしれない。それより1年前、ペイトリオッツはブレイディの最後のパスがピック6につながってワイルドカードでテネシー・タイタンズに敗れた後に、TB12と袂を分かつことを決めた。2020年シーズン、QBポジションに堅実なプランBがなかったペイトリオッツは苦戦し、2008年以来初めてプレーオフ進出を逃す。そして、ブレイディとバッカニアーズが頂点に立ったのだ。

キャム・ニュートンと再び契約を結び、ドラフト1巡目でマック・ジョーンズを指名したペイトリオッツでは、まだ先発QBが定まっていない。一方のバッカニアーズは再度のタイトル挑戦に向けて良い形できていると評されている。だが、それらは10月3日にブレイディがジレット・スタジアムに立つときには、すべて些細なことだ。特に、ブレイディ本人にとっては。

【A】