ニュース

1年間の休暇をやめて元チームメイトと合流するライオンズ新OCリン

2021年07月07日(水) 13:12

デトロイト・ライオンズのアンソニー・リン【AP Photo/Paul Sancya】

アンソニー・リンのフットボール人生は2021年にロサンゼルス・チャージャーズからヘッドコーチ(HC)の職を解かれたことで新たな展開を迎え、その後はそれ相応の休暇を取るものと思われた。

1年間の休暇を予定していたリンに、かつて指導した選手から電話がかかってきた。そして彼はサイドラインに戻ってくることになったのだが、今はパウダーブルーではなく、ホノルル色に身を染めている。ライオンズはHCにダン・キャンベルを、守備コーディネーター(DC)にアーロン・グレンを新たに迎え入れており、2人はリンがダラス・カウボーイでランニングバック(RB)コーチを務めていた頃にカウボーイズの選手だった。リンはチャージャーズのレポーター、ギルバート・マンザノとフェルナンド・ラミレスがホストを務める『Compas On The Beat podcast(コンパス・オン・ザ・ビート・ポットキャスト)』に出演し、次のように話している。

「私はこの2人をよく知っている。彼らは選手の頃からまるでコーチのように振る舞っていた。かつて故ビル・ウォルシュが私を選んでコーチングについて話してくれて、それがうまくいったから、今度は自分が今の選手に同じことをしようとしているんだ。私はコーチの種を蒔く手伝いをしただけさ。選手がプレーを終えた時にはそうするべきだと思っている。私がダンとアーロン・グレンにコーチの道を開いた」

「今年はフットボールには関わらないつもりだったんだが、連絡があって、その誘いには乗るしかなかったね。何か特別なものになると直感した」

これまでのところ、ライオンズが行ってきたことと同様に、キャンベルHCの発言はたくさんの見出しを飾っている。とはいえ、ライオンズのスタッフには元NFL選手が多く採用され、将来的にデトロイトは魅力的な職場に変わっていくかもしれない。だが、まずはライオンズが試合に勝てることを示す必要がある。その中でリンはライオンズオフェンスを、新加入のクオーターバック(QB)ジャレッド・ゴフを中心とした競争力のあるチームに変えるという任務を担う。

確かに大変な仕事ではあるが、ライオンズに関わっている人たちがいるからこそリンはこの仕事を引き受けたのだ。少なくとも紙面上では、これがありきたりなコーチ陣とは言えないだろう。

「6歳の頃からサイドラインに立っていたことを考えると、つまり6歳の時から休みなく毎年秋はフィールドにいた。今年こそは休もうと思っていたんだよ。旅行しながら他のチームを見に行ったり、知っているコーチを訪ねて様子を伺ったりしようと思っていたんだ。今年は働かないって決めていた」とリンは語った。

「それがダンからの連絡ですべてが変わってしまったよ。でも一応言っておくと、他の何人かのコーチとも話したのは確かだ。彼らは私のキャリアを助けてくれた人たちだから、彼らに借りがある。でもそれ以上に、ライオンズはなんだかしっくりきたんだ」

勝利はいつだってしっくりくるものだ。この秋、リンをはじめとするライオンズのスタッフがチームに勝てる環境を作ることができるかは要注目となる。

【R】