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長年のチアリーダーディレクターが女性として初のペイトリオッツ殿堂入りへ

2021年07月27日(火) 13:09


ニューイングランド・ペイトリオッツのトレイシー・ソーマンティ【AP Photo/Robert E. Klein】

長年にわたりニューイングランド・ペイトリオッツのチアリーダーディレクターを務めた故トレイシー・ソーマンティが貢献者としてチームのホール・オブ・フェイム入りをすることになったと、チームオーナーのロバート・クラフトが現地26日(月)に発表した。

ソーマンティは女性として初めてペイトリオッツのホール・オブ・フェイム入りを果たす。また、ペイトリオッツの創設者であるビリー・サリバン(2009年)、ラジオ放送局のギル・サントス(2013年)に続き、クラフト家が選出する3人目の貢献者となった。

多発性骨髄腫との長い闘病生活の末、2020年12月4日に亡くなったソーマンティは、32シーズンにもわたってペイトリオッツに在籍していた。

クラフトは声明の中で以下のように述べている。

「トレイシー・ソーマンティは、私がチームを買収した後に最初に採用した人物の一人であり、過去27シーズンにわたり、われわれの最高のアンバサダーの一人だった。トレイシーほどペイトリオッツに情熱を持ち、われわれのブランドを使ってファンとのつながりを持とうとする人はいない。彼女はフィールドの内外でチームのパフォーマンスを準備することが大好きで、思いやりと信念を持ってそれを実行した。過去30年間にわたる彼女の数え切れないほどの貢献は、私たちのコミュニティの多くの人々の生活を楽しませ、ポジティブな影響を与えてきた。トレイシーをペイトリオッツのホール・オブ・フェイムに選出し、彼女の遺産が何世代にもわたって残されると承知するのは光栄なことだ」

ロードアイランド出身のソーマンティは1983年にチアリーダーとしてペイトリオッツでの日々をスタートさせ、1983年から1984年、1991年から1993年までチアリーダーチームの一員として活躍し、1993年のプロボウルにペイトリオッツの代表として参加してチアリーダーとしてのキャリアを終えた。

ソーマンティは1994年にクラフトがペイトリオッツを買収して間もなく、ペイトリオッツのチアリーディングディレクターに就任。その後27シーズンの間に、ソーマンティのチームは10回のスーパーボウルに参加し、「何万ものコミュニティに参加し、30カ国以上を訪問して数十回米軍慰問団としてツアーを行い、世界中の軍事基地で軍隊を楽しませ、愛国的なミッションでペイトリオッツの大使としての役割を果たした」と声明にはある。

また、チームは月曜日に、ディフェンスラインのリチャード・シーモアの殿堂入りセレモニーを10月23日(土)にペイトリオッツ・ホール・オブ・フェイムの近くで行うことも発表している。シーモアは当初、2020年に殿堂に迎えられる予定だったが、新型コロナウイルス感染症によるパンデミックの影響で式典が中止になったため、今回の式典の参加となる。

【RA】