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RBエイカーズなしでもランゲームを成功させるとラムズQBスタッフォード

2021年07月27日(火) 13:10

ロサンゼルス・ラムズのマシュー・スタッフォード【AP Photo/Marcio Jose Sanchez】

ランニングバック(RB)キャム・エイカーズのアキレス腱断裂の余波はいまだに続いている。トレーニングキャンプの前夜、RB陣の先発を欠いたロサンゼルス・ラムズはスーパーボウルへの期待が高まる中でロースター全体がやや弱体化したように思われた。

このオフシーズンに加わったクオーターバック(QB)マシュー・スタッフォードはフランチャイズの状況に最も大きな変化をもたらし、今後はより大きな負担を背負うことが予想される。そんなスタッフォードが一番気にかけているのは、シーズン終了となったケガが2年目のエイカーズ自身にどのような影響を与えるかだ。

スタッフォードは現地25日(日)に「どのRBだろうと、ランゲームを成功させることができるという信念があるし、ロッカールームにいる仲間やコーチングスタッフを信頼している」と記者たちに話し、次のように続けた。

「一番の打撃を受けたのはキャムだ。かなりつらいだろう。俺も最初の2、3年はケガに悩まされた。キャリアを通して最終的にはここNFLで戦い続けなければならない。あのケガはどう見ても苦しい道のりになるし、時間もかかるだろう。だから、俺はチーム以上に彼のことが心配だ」

「彼がフィールドにいなくなって寂しくなる。とても優秀な選手だから、彼が大好きなフットボールをプレーする機会が得られないのが何より残念だよ。彼が誇れるチームになれるように全力を尽くす」

スタッフォードはエイカーズの気持ちをよく理解している。ケガの影響でスタッフォードもキャリア初期にはいくつかの試合を逃し、将来が期待できるようなルーキーシーズンを終えた直後の2年目には13試合も欠場することになった。このベテランQBはチームが優勝を狙えるような状況になったときに、重要な役割を果たす選手が欠場するという経験もしている。

ラムズにとって不幸中の幸いは、エイカーズがプレシーズン前にケガに見舞われたことだ。フリーエージェント(FA)となっている選手もわずかながら残っているため、トレードを検討できる。ヘッドコーチ(HC)のショーン・マクベイはラムズが急いでベテランのRBを追加するつもりはないと主張しているが、チームがシーズンを通してダレル・ヘンダーソン、エグゼイビアー・ジョーンズ、レイモンド・カライス、ジェイク・ファンク、オーティス・アンダーソンだけに頼るとは考えにくい。

ラムズのオフェンスが成功するにはランゲームが欠かせないため、RBのアップグレードは避けられないだろう。

エイカーズは昨年12月に先発出場を果たしたばかりだが、デプスチャートでは抜きん出た存在となった。2020年に2巡目指名を受けたエイカーズはポストシーズンで221ヤードを記録し、2年目にはスター選手としての活躍が期待された。2022年の復帰が待ち望まれる中、チームのQBは2021年に向けてチームは前に進まなければならないことを強調した。

「将来有望で才能のある若い選手がこのような目に遭うのは見ていて本当につらい」とスタッフォードは述べている。「残念ながらそれはNFLの代名詞のようなものさ。オフシーズン中の試合とかでこういうことが起きるのは嫌だけど、それは控えの選手にとってはチャンスでもある。彼らは競い合うだろう。俺たちはランゲームを可能な限り良くするためにできることは何でもするつもりだ」

「昨年のキャムは若手として充実した結果を残している。今年も彼にはすごく期待していた。でも仕方ない、次の選手に任せて俺たちはそこから前に進む。誰になろうと成功を祈っている」

デプスチャートによれば次の最有力候補は、足首の負傷により短い2020年シーズンを送ったヘンダーソンだ。マクベイHCはヘンダーソンをどのダウンにも対応できるRBと見込んでいるが、念のためプレシーズンではプレーさせない予定のようだ。

「彼の能力の問題ではない。問題は彼をどうやって使えるようにしておくか、ということだ」とマクベイHCは話している。

オープンマーケットにはRBトッド・ガーリーという顔なじみの選手がいるが、チームはこの元ラムズのオールプロ選手を加えることは考えていないとマクベイHCは話す。「われわれはベテラン選手を探すということは考えていない。キャムにとって残念ではあるが、このキャンプ中に今いる選手をどのように起用するかを(RBコーチの)トーマス・ブラウンに見極めてもらう」

【R】