スティーラーズHC就任に感謝するマッカーシー、QBロジャースの先発復帰には「もちろん」前向き
2026年01月28日(水) 14:28
マイク・マッカーシーのNFLヘッドコーチ(HC)としての第3章は、現地27日(火)に故郷のピッツバーグで始まった。
それは62歳のマッカーシーにとって、これ以上ないほどふさわしい舞台だ。
マッカーシーは就任記者会見で「コーチや選手はチームの色を身にまとうが、新しい色に慣れるには少し時間がかかるものだ。だが、かつてマーシー病院から家に帰る途中に身にまとっていた色を、ある日この上なく幸運に恵まれて再び身につけることになるとは思っていなかった」と語っている。
「私はこのステージに伴う責任と特権、重みを理解し、受け入れている。今やこの街、このフランチャイズ、このファンベースは私にとってかけがえのないものとなった。ピッツバーグこそが私の世界だからだ。ここに戻ってこられて本当に最高だ」
グリーンベイ・パッカーズ(第45回スーパーボウル制覇を経験)とダラス・カウボーイズでヘッドコーチを務めた経験を持つマッカーシーは、紆余(うよ)曲折のNFLキャリアを経て故郷と呼ぶ街に戻ってきた。2024年シーズン終了後にカウボーイズから退団した際には、そのキャリアは終わりに近づいているように見えた。しかし、19シーズンにわたってヘッドコーチとしてピッツバーグ・スティーラーズを率いたマイク・トムリンが突然辞任し、NFL界を驚かせたことで状況は一変している。
2007年以来初めて、スティーラーズは新しいコーチを探す必要に迫られた。今回、スティーラーズは慣例を破って新進気鋭の若手コーディネーターを選ぶという伝統を捨て、代わりにベテランのコーチを起用している。
スティーラーズ社長のアート・ルーニー二世は「ピッツバーグ・スティーラーズにとって最適なコーチを迎えたいと思って今回の採用に臨んでいた。若手の守備コーディネーター(DC)や攻撃コーディネーター(OC)の採用を目指しているとは言っていなかった」と述べ、こう続けた。
「オープンな姿勢で臨んだと思う。すでに言った通り、最適なコーチを見つけたいと願っていたし、素晴らしいコーチ数人と面談することができた。簡単な決断だったとは言わないが、結局のところ、マイクがこの仕事にふさわしい人物だという結論は明らかだった」
採用プロセスを変更した理由は、火曜日のメディアセッションで明らかになった。スティーラーズは自分たちが適切なコーチの下で即座に勝てるチームを構築してきたと考えている。それは、マッカーシーがこの職を受け入れて故郷に戻ることに強い意欲を示した理由の1つでもあった。
マッカーシーは左隣にジェネラルマネジャー(GM)オマール・カーンが座る中で、「マイク・トムリンやオマールはいろんな要素を残してくれている」とコメント。
「チームの方向性には手応えを感じているし、ディフェンスには本当にワクワクしている。アレックス(ハイスミス、ラインバッカー/LB)がいるのは素晴らしいことだ。ディフェンスが優勝を決定づけるからね。スティーラーズ守備陣の歴史はご存じだろう。その起源からして、3-4フォーメーションを維持することは重要だ。私たちはそれを基盤にして構築することができる」
「私はヘッドコーチを18年間務めてきた。1度だけディフェンスがトップ5にランクインし、その年にスーパーボウルを制した。だからディフェンスの重要性は非常に大きい」
スティーラーズに残された最大の課題は、このスポーツで最も重要なクオーターバック(QB)ポジションにある。スティーラーズは近年、シーズンごとに変わる司令塔に頼って競争力を維持しようとしてきた。2025年シーズンには幸運なことに、42歳のアーロン・ロジャースの活躍もあってプレーオフ進出を果たしている。ロジャースはパッカーズ時代にマッカーシーの下でプレーしていた選手だ。
マッカーシーの起用を、パッカーズ時代を共にしたロジャースをあと1シーズンだけ復帰させるための必死の試みと見る向きもあったが、その見解は火曜日にルーニー二世によって否定されている。それでも、マッカーシーは当然ながらロジャースに関する質問に答えることを余儀なくされた。
ロジャースのスティーラーズ残留を望んでいるかと質問されたマッカーシーは「もちろんだ。望まない理由なんてない」と答えている。
「ただ、何事もそうだが、昔からアーロンのことを知り、シーズンを共に過ごしてきた者として・・・キャリアのその段階に達した選手たちには、一歩引いてリフレッシュする時間が必要だと思う。それはとても重要だ。これは感情を大きく揺さぶられるスポーツだし、選手たちが捧げるもの、注ぎ込むものを考えれば、離れる時間は大切だと思う」
「アーロンとは話した。今のところはそういう状況だ。私はゆっくり試合を見ることができて、ピッツバーグの試合もほとんどテレビで見てきたが、彼はチームにとって素晴らしい戦力だと思った」
ロジャースは概ね良好なシーズンを過ごしたが、プレーオフ進出後に失速し、スティーラーズ攻撃陣では太刀打ちできないほど強力なヒューストン・テキサンズの守備陣に打ちのめされた。
1年限りの暫定的な起用により、スティーラーズは現在の状況――42歳のロジャースがあと1シーズンプレーしたいと願うことを期待する状況――に追い込まれている。それは長期的な展望にとって決して好ましいことではない。スティーラーズの刷新された指導陣は、2026年中に将来を担うクオーターバックを見極め、獲得する意向を持ち続けていることを認めており、マッカーシーこそが先発選手も控え選手も含めて強力なQB陣を構築するうえで最適なコーチだと確信している。
「クオーターバックは常に育成すべきものだと思っている」と語ったマッカーシーはこう続けた。
「私はこれまで素晴らしい先発選手に恵まれてきた。最後のダック・プレスコットはまさにそうだ。グリーンベイではアーロン、ブレット(ファーブ)に恵まれた。だが、常にクオーターバックをグループとして捉えてきた。2番手や3番手の選手は先発選手を見習う必要があるからだ。先発選手がリズムやタイミング、周囲の選手と連携する精度を決定づける。ウィル・ハワードには本当に期待している。オハイオ州立大学で力をつけたんだと思う。彼と仕事をしたくてたまらない。アーロンが戻ってくれば最高だが、ウィルやメイソン(ルドルフ)と一緒に動き始めるのが本当に楽しみだ」
スティーラーズにはオフシーズン中に解決すべき課題がまだ残されているが、特に最重な課題の1つには対処した格好だ。チームの新時代の初年度に後退しないようにするのは、マッカーシーとカーンの手腕にかかっている。
【RA】



































