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ジェッツがOCタナー・エングストランドと1シーズンで決別

2026年01月28日(水) 13:47

タナー・エングストランド【AP Photo/Seth Wenig】

ニューヨーク・ジェッツは2026年に向け、コーディネーター陣を一新することになった。

現地27日(火)、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが情報筋の話として伝えたところによれば、ジェッツは攻撃コーディネーター(OC)のタナー・エングストランドと、わずか1シーズンで袂を分かつ決断を下したという。

エングストランドの退任に先立ち、ジェッツは2025年シーズン終盤に守備コーディネーター(DC)のスティーブ・ウィルクスを解任している。

『NFLネットワーク』のマイク・ガラフォロによると、就任2年目を迎えるヘッドコーチ(HC)アーロン・グレンは、今後の役割についてエングストランドと複数回にわたって話し合いを重ね、最終的に双方合意のもとで別々の道を歩むことを決めたという。

グレンは昨年のオフシーズンに、当時43歳だったエングストランドをデトロイト・ライオンズから連れてきた。グレンはライオンズで守備コーディネーターを務め、エングストランドはダン・キャンベルHCとベン・ジョンソンOCの下でパスゲームコーディネーターを担っていた。

しかし、NFLでOCとして迎えた初年度、エングストランドはライオンズ時代に築いた成功を再現できなかった。

ジェッツはシーズン開幕から好スタートを切り、第1週のピッツバーグ・スティーラーズ戦では、先発クオーターバック(QB)にジャスティン・フィールズを据え、32得点、394ヤードを記録する点取り合戦を演じたものの敗戦。その後は失速が続いた。フィールズが非効率なプレーに苦しむ中、QBタイロッド・テイラーとワイドレシーバー(WR)ギャレット・ウィルソンも負傷に悩まされ、オフェンスは停滞。とりわけパス攻撃で勢いを欠いた。

ジェッツのオフェンスは得点、総獲得ヤード、第1ダウン獲得数のいずれもリーグ29位に終わり、パス獲得ヤードでは2,385ヤードで最下位に沈んだ。

エングストランドの退任により、グレン体制下のチームはコーチングスタッフを全面的に刷新することになる。約1年前の1月に就任したグレンは、早い段階から新たなカルチャーの確立を掲げてきた。ところが、苦境に直面している指揮官は、就任からわずか1年で、OCとDCの両ポストを同時に探さなければならない状況に追い込まれている。

次にオフェンスのプレーコールを託される人物にとっての大きな課題は、クオーターバックポジションから平均的、もしくは平均以上のパフォーマンスを引き出すこと、そしてロースターにプレーメーカーをそろえることだ。

フィールズとブレイディ・クックは現在、2026年シーズンに向けて契約下にあるが、チームとしてはこのオフシーズンにベテランの先発QB獲得、あるいは最低限、十分に戦えるQBの補強に積極的に動く必要がある。2026年NFLドラフトで全体2位指名権を持つ一方、有力なQB候補が乏しい状況にあるため、フリーエージェント市場やトレード市場に活路を見いだすことになるだろう。チームはウィルソンとランニングバック(RB)ブリース・ホールというスキルポジションの戦力を擁し、ファーストチームのオフェンシブラインは昨季17試合すべてに先発出場した。ただし、ロースター全体としては、さらなる層の厚みが求められる。

主要な米国プロスポーツで最長のプレーオフ未進出記録を持つジェッツは、2015年以降、オフェンスで一度もトップ20に入っていない。グレンにとって次の人事は、その不名誉な流れを断ち切るための、極めて重要な一手となる。

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