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RBヒルのアキレス腱断裂を受け、レイブンズがベルとフリーマンのワークアウト

2021年09月07日(火) 08:40

カンザスシティ・チーフスのリビオン・ベル【Aaron M. Sprecher via AP】

レギュラーシーズンに向けた準備を進める中で、ボルティモア・レイブンズはもう1人のボールキャリアーが2021年にプレーするチャンスを失った。

レイブンズのランニングバック(RB)ジャスティス・ヒルが最近の練習中にアキレス腱を断裂したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報じた。ヒルのシーズンは始まる前に終了してしまったようだ。

レイブンズのランニングバックたちが大きなケガに見舞われるのはヒルで2人目だ。以前にはJ.K.ドビンズが膝を負傷しており、レイブンズはレギュラーシーズン開始まであとわずかにして1人か2人のランニングバックを必要としている。

現地6日(月)のリーグのトランザクションワイヤによれば、レイブンズはこの穴を埋めるべく、リビオン・ベルとデボンタ・フリーマンという2人のベテランRBをワークアウトに招いている。

ベルは2019年に5,250万ドルの4年契約を結んだニューヨーク・ジェッツで昨シーズンをスタートしたものの、10月半ばにリリースされていた。その後はカンザスシティ・チーフスに加入したが、9試合でわずか63回のアテンプトにとどまり、254ラッシングヤードとタッチダウン2回を記録した後はポストシーズン中に役割を失っている。AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップ戦ではインアクティブになり、チーフスが31対9で敗れた第55回スーパーボウルでは出陣の準備を整えていたものの、プレーすることはなかった。

このオフシーズンにチーフスを批判していたベルは、今週までチームのない状態が続いた。29歳のベルが自らの爆発的なスタイルを取り戻せさえすれば、ラン重視のレイブンズとの組み合わせによってキャリアは再び活性化するかもしれない。

一方のフリーマンはここ数シーズンで調子を大きく落としている。かつてはアトランタ・ファルコンズと4,125万ドルの契約を交わしていたフリーマンだが、2019年シーズン終了後にリリース。この年のキャリー平均ヤードは3.6にとどまった。2020年はセイクワン・バークリーの膝の負傷を受けてシーズン中にニューヨーク・ジャイアンツに加わるも、5試合に出場しただけで大きなインパクトを残せず、キャリー平均ヤードは3.2に落ちていた。

ベルとは異なり、フリーマンにはこのプレシーズンにロースタースポットを獲得するためのチャンスがあった。ニューオーリンズ・セインツでプレシーズンを過ごしたベルだったが、先週にリリースされている。

2人の元スターRBたちが同じような道をたどっている。一人(フリーマン)はもう片方よりも調子を取り戻すのが難しそうだが、最近に所属したチームで成果も出番もなかったために、ベルにはより大きな疑問符がついている。

レイブンズは彼らにトライアウトの価値があると判断した。今のレイブンズはそれが誰であれ、とにかく助けを必要としている。チームのシーズン初戦であるラスベガス・レイダースの拠点でのマンデーナイトゲームに向かう前に、少なくともどちらか1人はロースタースポットを獲得するだけの力を見せることを、レイブンズは期待しているだろう。

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