テキサンズHCがタイロッド・テイラーを先発QBに正式指名
2021年09月07日(火) 04:41ヒューストン・テキサンズはシーズン第1週のジャクソンビル・ジャガーズ戦を前に、クオーターバック(QB)の茶番劇に終止符を打った。先発クオーターバックに指名されたのはタイロッド・テイラーだ。
チームを率いるデビッド・カリーHC(ヘッドコーチ)は現地6日(月)に形だけの発表を行った。
『ESPN』に対し、「タイロッド・テイラーがわれわれのクオーターバックとして先発するのは間違いない」とコメントしたカリーHC。
QBデショーン・ワトソンが3月から4月にかけて、マッサージセッション中の性的暴行および不品行で22件の民事訴訟の対象となって以降、32歳のテイラーが明らかなスターターだった。
月曜日に明かされた情報では、ワトソンはロースターに残るもののプレーしないことが確認されている。ワトソン自身がトレードを希望していることや法的問題が残っていることから、テキサンズがワトソンに対してプレーさせる予定であることを伝えた上で、拒否した場合には罰金や出場停止処分を科す可能性があるのではないかと考えられていたものの、結局、テキサンズはそのオプションを見送る。
終わりが見えないワトソンの法的問題についてはNFLも調査を継続している。『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが先週に報じたところによれば、今のところはNFLがワトソンをコミッショナーの除外リストに載せる予定はないと指摘している。
その間、テキサンズはキャリアの中で47試合に先発し、経験を積んできたベテランのテイラーとともに歩んでいくことになる。
カリーHCはテイラーについてレポーターのアーロン・ウィルソンに「あまり主張の大きい人ではないが、最後には任せられるやつだ。11年目を迎えるにあたり、これまでよりはもう少し主張するようになっている。そういった経験が、彼がうちのフットボールチームを率いる立場になった理由だと思っている」と明かした。
現在、ロースターに登録されているクオーターバックは今年のドラフト3巡目に指名されたルーキーのデイビス・ミルズのみであり、当面はテイラーが先発を務めることになる。
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