ペイトリオッツHCベリチックが以前の発言を釈明、「チームとしては全員ワクチン接種を」
2021年09月07日(火) 11:08ニューイングランド・ペイトリオッツが先週にクオーターバック(QB)キャム・ニュートンをリリースした際、ヘッドコーチ(HC)のビル・ベリチックはニュートンのワクチン接種状況は今回の判断と無関係だと話した。
その説明の中でベリチックHCは、ワクチンを接種した選手やコーチが新型コロナウイルス(COVID-19)の影響を受けた件数は「かなり多い」とし、「ワクチン接種がすべての問題を解決する」という考えには根拠がないと述べた。
NFLのチーフメディカルオフィサー(医務部長)であるアレン・シルズ医師は『NFL Network(NFLネットワーク)』のジュディ・バティスタとのインタビューの中でこのコメントを否定。シルズ医師は、このワクチンは万能ではないが症状を大幅に軽減し、ウイルスの拡散を遅らせるものであると指摘している。
現地6日(月)にベリチックHCは自分の主張を釈明しようと、『NFLネットワーク』のマイク・ジアルディに次のように話した。
「ワクチン接種のステータスを理由にリリースしたり、チームにとどめたりした選手はいない。それは判断要素ではない。ワクチン接種についての私のコメントは、それは個人が決めるものだということだ。チームとしては全員がワクチン接種を受けていた方が良い。そうは言っても、全員がワクチン接種を受けたところですべての問題が解決するわけではない。これまでにリーグ全体で複数の選手、アシスタントコーチ、HCがワクチンを接種した後でもCOVID-19の陽性反応を示したのを見てきた」
「われわれには個人とチームの健康と安全のために、日々の衛生管理と意思決定に気を配ることが求められている。これまで通りわれわれはリーグのプロトコルに従って行動する。だが、それと選手がチームに残るかどうかは関係ない」
NFLのプロトコルは選手にワクチン接種を全面的に推奨している。シーズン開幕を目前に、ワクチンを接種した選手(ダラス・カウボーイズのガード、ザック・マーティン)とワクチンを接種していない選手(マイアミ・ドルフィンズのタイトエンド、アダム・シャヒーン)の両方がCOVID-19の陽性反応を示して試合を逃す見込みとなっている。主力選手の欠場を最もうまく回避できたチームが、2021年のシーズンを有利に進めることができるだろう。
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