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ワシントンQBフィッツパトリックが股関節の手術でシーズン終了へ

2021年12月08日(水) 09:04


ワシントン・フットボール・チームのライアン・フィッツパトリック【AP Photo/Andrew Harnik】

クオーターバック(QB)ライアン・フィッツパトリックの2021年シーズンが――おそらくはワシントン・フットボール・チームで過ごす時間も――終了する。フィッツパトリックは手術を受ける予定だ。

フィッツパトリックは股関節の関節鏡視下手術を受ける。これによって治療が促進される一方でフィッツパトリックのシーズンはわずか1試合で終わることになるだろう。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地7日(火)に伝えている。

ラポポートは11月中旬に、フィッツパトリックの股関節亜脱臼からの回復にかかる時間はシーズン中の復帰を果たすには長すぎるため、今季は終了の見込みだと報じていた。それが現実となった今、次の疑問は手術後のフィッツパトリックに何が待っているかだ。

フィッツパトリックは2021年シーズン開幕前にワシントンと1年契約を結んだものの、シーズン第1週にロサンゼルス・チャージャーズに敗北した試合でパス6回を投じるにとどまっていた。当初は数週間の離脱が見込まれていたフィッツパトリックだが、はっきりした復帰時期が定まらないまま不在期間は延び、ついにはシーズンすべてにおよぶ状況となっている。

フィッツパトリックの不在を受け、テイラー・ハイニケがワシントンのけん引役を担った。ハイニケは前任者と同じように安定性には欠けていたものの、最近のプレーは良好であり、最も重要な点としてチームは4連勝を挙げて6勝6敗――プレーオフを狙うには絶好の位置――まで巻き返している。

ハイニケがこれからもワシントンのクオーターバックであり続けるかはチームにとって大きなジレンマだが、フィッツパトリックのワシントンでの時間は終わったというのが一般的な見方だ。

39歳のフィッツパトリックは典型的なジャーニーマンのクオーターバックであり、NFLの物語の中で最も愛されてきた一人だ。口ひげがトレードマークである魅惑のクオーターバックはキャリアを通して多くの安定しないプレーを見せてきたが、絶好調の際のプレーにはそれを打ち消すだけの力があった。2017年から2020年にはタンパベイ・バッカニアーズやマイアミ・ドルフィンズで見事な“フィッツマジック”を披露している。

17年のNFLキャリアにおいてフィッツパトリックは9チームでプレーしてきた。10チーム目が待っているかもしれないし、これまで所属したどこかのチームと再タッグを組む可能性もある。だが、これらの問いに答えが出るのはオフシーズンになってからだ。フィッツパトリックは今、ワシントンでの時間を奪ったケガから脱すべく、手術とその後の回復に努めようとしている。

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