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カーディナルスに敗れたカウボーイズ、ペナルティフラッグを疑問視

2022年01月04日(火) 06:15


ダラス・カウボーイズのダック・プレスコット【AP Photo/Roger Steinman】

ダラス・カウボーイズは現地2日(日)に対戦したアリゾナ・カーディナルスとの試合で何度も足元をすくわれ、第3クオーターにつけられた点差を逆転できず、25対22で敗れた。

試合後、カウボーイズは序盤に攻撃の波に乗るのを妨げた4度のホールディングを含め88ヤードにも及ぶ10回のペナルティを嘆いた。

ワイドレシーバー(WR)シーディー・ラムは『ESPN』に「とにかくリズムをつかめなかった。レフェリーがリズムを作らせてくれなかったんだ」とコメント。

また、カウボーイズのオーナーであるジェリー・ジョーンズはスコット・ノバック主審のスタッツを見て、多くのフラッグがあることを予想していたと指摘している。

ジョーンズは「このグループは細かいことをたくさん言ってくる。(中略)ペナルティが多く、それが今日の懸念事項になりそうだと思っていた」と話した。

カウボーイズがふた桁のペナルティを科せられたのはこれが今季4度目だ。

「リーグを見渡してみれば、初めて起きたことではない」と主張するラインバッカー(LB)レイトン・バンダー・エッシュは「他にも左右された試合はたくさんあるし、能力がないからなのか何なのかは分からないけど、筋が通っていないように感じる。特にフィールド上で露骨に行われているのなら、修正するのは難しいことではない気がするし、どう見ても明らかだ。なんでトップの人が無線で、おい、ちゃんとやれよ、と言うなりしないのかなと思う。難しいことじゃないだろ。単なる試合の倫理だ。ちゃんとやるだけのこと。ミスをしたんだから、そこを直そう。これが正しい判定だ、という具合にやればいいこと」と続けた。

加えて、バンダー・エッシュは最後のドライブ後半に、明らかにカーディナルスのファンブルが接触によるダウンと判定されたことを嘆いている。カウボーイズはタイムアウトがなくなっていたため、ツーミニッツウォーニングの前にチャレンジできなかった。

「今のテクノロジーをもってして、タイムアウトとか、そういうものがなかったとしても、絶対におかしなチャレンジはチャレンジとしてできないことが解せない。だってあんなにも明らかなんだぜ。試合中に間違いなく明白なことでもレフェリーが台無しにする。なんで彼らがそれを正せないのか。まったくもって理解できない。相手チームとの戦いというよりレフェリーと対峙しているようなもんだ。しょうがないことだけど。今シーズンは何度もあった」

カウボーイズに対するホールディングのコールは特に害を及ぼし、ファーストダウンのランは2度も帳消しとなり、リズムをつかめなくなっていた。

ヘッドコーチ(HC)を務めるマイク・マッカーシーは「ペナルティのタイミングが、われわれの視点から言えば、われわれにとって克服するのが難しいものだった」と述べている。

ペナルティの影響もあったとはいえ、カウボーイズがカーディナルスのクオーターバック(QB)カイラー・マレーを追い詰めきれなかったことも事実だ。カウボーイズオフェンスはドロップに苦しみ、QBダック・プレスコットは決してクリーンな試合運びができたとは言えず、何度もパスを失敗し、ファンブルを喫し、それが最終的にはカーディナルスに決勝点となるフィールドゴールを与える結果につながった。

それでも、試合後にカウボーイズが議論したがったのはレフェリーのことだけだ。

ディフェンシブエンド(DE)ランディ・グレゴリーは「またレフェリー相手に戦うことになった。いつも通りさ。毎週、こうなっている気がする。俺たちがそれを調整し、対応していかないといけない」と話している。

今回の敗北により、戦績を11勝5敗としたカウボーイズはNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)の第2シードから第4シードに降格となり、ポストシーズンのホームフィールドアドバンテージを失いかけている。

DEデマーカス・ローレンスはカーディナルスとレフェリーに関して次のようなコメントを残した。

「NFLに対応してもらいたい。どちらのチームともプレーオフで対戦する可能性があるからだ。できれば、NFLに彼らのチームと話し合ってもらい、映像を見直して彼らのミスから学んでもらって、そこからうまくやれるようにしてもらいたい」

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