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ブラウンズがNFL選手会会長のセンター、JC・トレッターを放出

2022年03月16日(水) 13:19


クリーブランド・ブラウンズのJC・トレッター【AP Photo/Kirk Irwin】

ブラウンズ再建の鍵となるメンバーがまた一人、フリーエージェントへ向かうことになった。

ブラウンズはセンター(C)のJC・トレッターを放出したと現地3月15日(火)に発表した。

トレッターは2017年にパッカーズからブラウンズに移籍し、在籍5シーズンで1試合を除くすべてのレギュラーシーズンの試合に出場。オフェンスラインの再建において信頼できるセンターとして切望された役割を果たした。トレッターのリーダーシップはブラウンズ内で際立っており、2017年にはリーグで最下位のチームだったブラウンズを十分に競争できるチームへと変貌させ、ついにポストシーズンに進出し、2020年にはフランチャイズとして1994年シーズン以来のプレーオフゲームでの勝利を上げた。

そのリーダーシップはNFL全体の選手たちにも影響した。トレッターは2020年にNFL選手会(NFLPA)会長に選出され、この2年間、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の大流行による不確定さの中でNFLPAを導く重要な役割を果たし、今月初めに2期目の当選を果たしている。

トレッターは過去4シーズンとも『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス)』のグレードが72以上と、キャリアにおいて驚くほど安定した成績を残している。2021年には全センターの中で6位にランクインし、30歳を超えてもなお、最高峰のレベルでこのポジションをプレーできることを示している。

トレッターは2019年に結んだ3年の延長契約の最終年を迎えていた。トレッターの放出により、ブラウンズは直ちに800万ドル(約9億4,583万円)以上のサラリーキャップを節約できる一方、コーネル大学出身のセンターはこのポジションでの優れたリーダーシップとパフォーマンスを必要とするチームにとって、切望されるベテランとしてオープンマーケットに登場することになる。

トレッターは『Twitter(ツイッター)』で「ありがとう、クリーブランド」とメッセージを投稿している。

【AK】