ベンガルズは「必要なリスペクト」を得るために努力しているとCBヒルトン
2022年05月04日(水) 22:33シンシナティ・ベンガルズは昨年が一時的な成功ではなかったことを2022年に証明しなければならない。
“一発屋”、“まぐれ”。これらは全て、ベンガルズと彼らの意外な第56回スーパーボウル出場を評して使われた言葉だ。彼らは2022年シーズンに向けて闘志を燃やしている。
AFCチャンピオンシップゲームでカンザスシティ・チーフスを退けているにもかかわらず、なぜそのような言葉を投げ掛けられるのかと聞かれ、「そりゃベンガルズだからさ――ぶっちゃけな」とコーナーバック(CB)マイク・ヒルトンは『ESPN』に答えている。「ベンガルズのことを考えると、“ああ、ベンガルズね”ってなるだろ? けど、今はこれだけのメンバーがいて、コーチ陣がいて、俺たちは本当にこの組織を変えているところなんだ。自分たちにふさわしいリスペクトを得ようと努力している」
そのリスペクトを得るためには、2022年に彼らが再び勝てるチームであることを証明しなければならない。彼らにはその仕事ができるジョー・バロウというクオーターバック(QB)がいる。攻撃のプレーメーカーたちも大半はそのままだ(タイトエンドのC.J.ウゾマーを除く)。シンシナティはオフシーズンに3人のオフェンシブラインマンと契約して第56回スーパーボウルの終盤にバロウを守れなかったユニットを補強し、最大の弱点を修正した。
紙面上でその疑問に答えが出た今、ベンガルズは彼らが確立したものを基に、さらに実績を積み上げていかねばならない。奇妙なことに、ベンガルズにとってはロンバルディ・トロフィーに照準を合わせ続けるよりも、自己満足と期待いう落とし穴を回避することの方が重要かもしれない。
地区ライバルのクリーブランド・ブラウンズを見るといい。ベンガルズの創設者にちなんで名付けられたブラウンズは、2020年にNFL最長のレギュラーシーズン敗退記録に終止符を打ち、2002年以来となるプレーオフ進出を果たして、1994年シーズン以来となるプレーオフゲームでの勝利を挙げた。
1年後、今度はベンガルズがそれに続いた。ポストシーズンに進んだのは2015年以来、そして1990年シーズン以来初めて、プレーオフ初戦で勝利。そして仕上げとして、1998年シーズン以来となるスーパーボウル出場を果たしている。
クリーブランドはというと2021年に大きく後退し、11勝5敗から8勝9敗になってプレーオフを逃してしまった。最終的にブラウンズはクオーターバック(QB)の変更を試み、超大型トレードでデショーン・ワトソンを獲得し、ベイカー・メイフィールドをトレード要員にするという動きに打って出た。
シンシナティがバロウに対して同じことをするつもりはないだろうが、ブラウンズが2021年に経験した落とし穴――自己満足、機能不全、内部分裂、故障者多発――にはまることは避けねばならない。ヘッドコーチ(HC)のザック・テイラーは選手たちに、たとえ第56回スーパーボウルで敗れようとも彼らのゴールはまだ手の届くところにあると話しており、あとは目標を達成するだけだ。
「われわれは昨シーズンのスーパーボウルでプレーしたが、ロースターは完全に違う」とベンガルズのスペシャルチームコーディネーター、ダリン・シモンズはESPNを通じて語っている。「だが、(テイラーは)正しい。全てはまだわれわれの目の前にある。1年前と同じだ」
ベンガルズはポストシーズンにそうしたように、雑音と疑問を排除し、懐疑論者を無視して、フルシーズンを通してフットボール界を驚かさなくてはならない――プレーオフの3戦だけでなく。
メンタル的にその準備はできているようだ。
「まぐれだって言われたら、俺たちはにっこり笑って受け流す」とヒルトンは述べた。「やる準備はできているし、もう一度証明してやる」
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