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チームがワトソンを求めなければ「今もファルコンズにいただろう」とコルツQBライアン

2022年05月04日(水) 20:16


アトランタ・ファルコンズのマット・ライアン【AP Photo/John Bazemore】

ほんの数年前まで、マット・ライアンといえばアトランタ・ファルコンズのクオーターバック(QB)というイメージが確立されていた。

彼は今やインディアナポリス・コルツの一員だ。最近になってライアンは彼のキャリアと人生の重大変化がいかにして起きたかを明らかにしており、彼の前雇用主がデショーン・ワトソンを追い求めたことに直接関連しているのは間違いないと言っている。

「彼らがデショーン・ワトソンのことを考え始めて、そのループに巻き込まれた感じだ」とライアンは『The Ryen Russillo Podcast(ライエン・ルシーロ・ポッドキャスト)』で説明した。「その時点で俺は、“分かった、理解する”って言ったよ。でも、俺の方もいろいろと考えなきゃならないことがあるし、それがダメならここが自分にとって今でもベストなのか検討する必要があった。あの週が進むにつれて、俺は自分の側から見てベストな着地点は何か、俺と家族が前に進むためにベストなのは何かを考えていた。そのリサーチの結果、1つの場所に行き着いたんだ」

それがインディアナポリスだったというわけだ。最重要ポジション――クオーターバック――を除き、スーパーボウルを狙える資質を全て備えたフランチャイズだ。ライアンの加入によってその穴は埋まり、オーナーのジム・アーセイは4年ほどこの体制が続くことを思い描いている。

新たな環境に慣れながら、ライアンはペイトン・マニングのようなレジェンドを指標としている。“彼はここが大好きだった”とライアンが語るマニングもまた、キャリア半ばで大きな変化を強いられた1人だ。それまで唯一所属してきたチームと別れるのは簡単なことではない。ライアンもまた、ファルコンズが自分の代わりにデショーン・ワトソンを入れようなどと考えなければ、今もまだアトランタにいた可能性が高いとの結論を認めている。

ワトソンの件がなければ今もファルコンズの一員だったかと聞かれ、「何というか、まあ、そういうことが起きていなければ可能性はあった」とライアンは答えた。「その可能性はかなり高いだろう。でも、それは起きたんだ。起きて、状況が変わってしまった。俺はずっと――誰でもそうだけど――ドラフトで選ばれてプレーしてきたチームで、キャリアが終わるまでここでプレーするんだと思っていた」

「14年間、俺は毎日ファルコンズがチャンピオンシップで勝てるように頑張ろうと思って目覚めていた。向こうからも同じ手応えを感じていた。だから、それに変化が起きたときはよく考えなきゃならなかったし、確かに大きな変化だったよ。いい方にだけどね。言葉にするのは難しいけど、正直言うと、状況さえ違っていれば俺は今でもそこにいた可能性がかなり高い。でも今は自分のいる場所にワクワクしている」

インディアナポリスは、アトランタが2022年とそれ以降についてもライアンに与えることができないような機会を彼に与える。コルツは勝利の条件を全て整えた。山を越え、プレーオフに進むためにはクオーターバックをアップグレードするだけで良かったのだ。

ライアンはまた、アンドリュー・ラック――そして真の意味ではペイトン・マニング以来、チームが欠いていた安定をもたらすかもしれない。

ジェネラルマネジャー(GM)クリス・バラードとヘッドコーチ(HC)フランク・ライクはクオーターバックの問題を解決するチャンスを見いだし、それをがっちりとつかんだ。ライアンはまだ十分に優れたフットボールをプレーできると感じており、離れるつもりのなかったチームと別れた今、新たな状況に期待していると言う。

「俺はまだハイレベルでプレーできる。体は最高潮にいい状態だ」とライアン。「それには理由があるんだ。ルール変更が俺みたいな選手の役に立ったと思う。トム(ブレイディ)とかアーロン(ロジャース)もね。俺たちのキャリア初期の頃と比べて、クオーターバックがしっかり保護されるようになった。俺自身も自分でケアがうまくできるようになったと思う。今まで肩や背中、首の大きなケガがなかったのはラッキーだよ。それがあると調子が崩れるからね。だから、俺はまだまだフットボールをプレーできると感じている。すごくいいフットボールがたくさんできるはずだ」

「こうして、頼にりできる仲間がいるチームにいられることも楽しみだ。振り向いて手渡せばいいんだからな。(ジョナサン・テイラー)は数字を稼いでくれるだろう。いいワイドレシーバー(WR)、いいタイトエンド(TE)、素晴らしいオフェンシブラインがあって、すごくいいディフェンスがいる。それが俺を何よりも興奮させることの1つだ」

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