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契約再編によりラムズDEドナルドがQB以外で最高額の選手に

2022年06月07日(火) 09:55


ロサンゼルス・ラムズのアーロン・ドナルド【AP Photo/Elaine Thompson】

ディフェンシブエンド(DE)アーロン・ドナルドは引退せずに多額の報酬を得ようとしている。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地6日(月)に情報筋の話をもとに伝えたところによると、ロサンゼルス・ラムズが契約を再編したことで、ドナルドがクオーターバック(QB)以外の選手としてNFL史上最高額の報酬を手に入れることになったという。チームは後にこの件を正式に発表した。

契約年数は追加されず、今後2シーズンで6,500万ドル(約85億8,900万円)、2024年シーズンまで9,500万ドル(約125億5,316万円)が保証されるとラポポートは付け加えている。ドナルドは2022年シーズンのベースサラリーがわずか925万ドル(約12億2,270万円)に設定されていた前回の契約より4,000万ドル(約52億8,718万円)の昇給を実現させた。

「本人より」

「また戻ってきた。もう1つのリングを手に入れようじゃないか――そうだろう!? 考えたらゾクゾクしてきた。さあ、仕事するぞ」

第56回スーパーボウルで優勝したあと、ドナルドは引退の意向をちらつかせていた。ラムズがアウトサイドラインバッカー(OLB)ボン・ミラーやワイドレシーバー(WR)オデル・ベッカムといった主力選手を呼び戻せば復帰するとまで公言していた一方で、ミラーはバッファロー・ビルズと契約し、ベッカムは未契約のままとなっている。

結局は、金額以上に重要なものはなかったということだろう。これまでもディフェンシブラインマンとして最高額を稼いでいたドナルドの平均年俸は2,250万ドル(約29億7,280万円)から3,160万ドル(約41億7,513万円)になり、さらにその相場を動かしている。また、ドナルドの新しい平均年俸は次に高額を手にしているインテリアディフェンシブラインマン(ニューヨーク・ジャイアンツのレナード・ウイリアムス)よりも年間1,000万ドル(約13億2,152万円)多くなった。

周知の通り、ドナルドにはその金額に見合うだけの価値がある。オールプロに7回、プロボウルに8回、AP通信ディフェンス部門年間最優秀選手賞に3回、2010年代オールディケイドチームのメンバー、2014年ディフェンス部門年間最優秀新人賞に選ばれてきた選手だ。キャリアの大半で優秀な選手の象徴として活躍し、ラムズが2014年ドラフト全体13位指名権を費やしたのが正しかったことを証明している。

再びスーパーボウル優勝を目指す中、ラムズはドナルドが戻って来たことで可能性をより強く感じているはずだ。ジェネラルマネジャー(GM)レス・スニードはまた1つ、重要な任務を完遂している。

【RA】