ブロンコスがウォルトン・ペナー家とチームの売買契約締結へ
2022年06月08日(水) 21:50デンバー・ブロンコスは現地7日(火)の夜、ウォルトン・ペナー家とチームの売買契約手続きに入ったことを発表した。
ウォルトン・ペナー家はNFLの財務委員会とリーグオーナーの承認が下り次第、ブロンコスの所有権をパット・ボウレン・トラストから取得することになる。ブロンコスとウォルトン・ペナー家から出された共同声明によると、契約の完了には“慣習的な決算手順の履行”も必要だということだ。
同家の入札額は46億5,000万ドル(約6,242億0,205万円)だったと『NFL Network(NFLネットワーク)』のジェームス・パーマーは報告している。
「デンバー・ブロンコスの購入者として選ばれ、取得を進めることができてとても興奮している」とウォルトン・ペナー家のオーナーシップグループを代表するロブ・ウォルトンは述べた。「キャリー、グレッグと私は、多くのチャンスと情熱的ファンを持った活気に満ちたコミュニティーにあるこの素晴らしい組織を管理する機会に恵まれ、刺激を受けている」
「コロラドに住み、仕事をする中で、われわれは常にブロンコスに憧れを持っていた。この数カ月、チーム、スタッフやブロンコス・カントリーについて知れば知るほど、われわれの熱意は高まるばかりだった」
「本日、『Ariel Investments(アリエル・インベストメンツ)』の共同CEOであるメロディ・ホブソンがわれわれのオーナーシップグループに加わることに同意したことを発表したい。アリエルでの役割を越えて、メロディは国内企業や市民組織における影響力を持つリーダーとなっている」
「メロディは現在『Starbucks Corporation(スターバックス・コーポレーション)』の会長を務めており、『JPMorgan Chase(JPモルガン・チェース)』の役員でもある。彼女は戦略的洞察力とリーダーシップの展望をわがチームにもたらしてくれるだろう」
「この売却プロセスにおいて一流の対処を見せてくれたジョー・エリスとブロンコスのスタッフに感謝したい。また、この流れの中でガイダンスとサポート与えてくれた『Hogan Lovells(ホーガン・ロヴェルズ)』にも感謝を述べたい」
「このプロセスにおける次のステップへと進む中で、NFLの信頼とサポートが得られることを楽しみにしている。必要な認可手続きが整い次第、わがファミリーはブロンコスファン、組織、コミュニティーとより多くのものを共有したいと考え、胸を高鳴らせている」
ブロンコスの球団社長兼CEOのエリスも声明を出した。
「このプロセスを通じてロブ・ウォルトン、キャリー・ウォルトン・ペナーとグレッグ・ペナーとの交流を楽しんだ」とエリスは述べている。「彼らのバックグラウンドと、デンバー・ブロンコスに対するビジョンをより詳しく聞いたことで、彼らのリーダーシップとサポートがこのチームをフィールドの内外で素晴らしいことを達成できる方向に導いてくれると確信している」
「数カ月、数年間にわたるUCヘルス・トレーニング・センターとエンパワー・フィールド・アット・マイル・ハイのフットボールリーダーシップ、執行チームとスタッフに心から感謝したい。また、このプロセスを通じてタイムリーかつ効率的な方法で助言を与えてくれた『Allen & Company(アレン&カンパニー)』と『Proskauer Rose(プロスカウアー・ローズ)』の働きにも賛辞を送りたい」
「この売買契約はNFLの財務委員会とリーグオーナーシップの承認を得て完結するものではあるが、今日はブロンコスの歴史においてエキサイティングな新章へと向かう重要な一歩だ」
パット・ボウレンは1984年にブロンコスを手に入れ、彼のオーナー時代にチームはスーパーボウルを3度制覇した。ボウレンは2014年7月にアルツハイマー病であることを明らかにし、実権をエリスに移譲。その後2019年に他界している。それ以後はパット・ボウレン・トラストがオーナーシップを有していた。同トラストは2月にクラブの売却プロセスを開始したと発表していた。
【M】