コーナーバック（CB）不足にあえぐカロライナ・パンサーズが先発CBベネ・ベンウィケレを放出した。

この衝撃的な放出劇により、パンサーズは自らをCBのデプスチャートにほぼ無経験のプレーヤーしか残されていない状態に追い込んだ。パンサーズのロースターにいるのは新人CBジェームズ・ブラッドベリー。先週のアトランタ・ファルコンズ戦ではつま先のケガで退場するまで、敵陣のワイドレシーバー（WR）フリオ・ジョーンズを追いかけ続けた。そのブラッドベリーがCBのリーダーになりそうだ。

ドラフト3巡目の新人CBダリル・ウォーリーも今回の決定で昇格を果たす見込み。『Charlotte Observer（シャーロット・オブザーバー）』紙によれば、練習生だったザック・サンチェスがロースター入りを果たしたという。サンチェスのエージェントを務めるケン・サーノフも『Twitter（ツイッター）』でこれを認めている。

ファルコンズに300ヤードを獲得された問題の一戦を受けて、パンサーズは今回の改革が必須のものと確信を深めた模様。先週末の悲惨な状態を考えれば、ベンウィケレ放出はそれほどの驚きとは言えないが、ヘッドコーチ（HC）ロン・リベラは今週はじめ、ベンウィケレのポジションは確定したものではなく争奪戦だと語っていた。

興味深いことに、ベンウィケレは前戦でのコンディション問題を認めている。ファルコンズがジョーンズを外し、代わった他のレシーバーにベンウィケレに対して深くルートを取るよう指示した上、敵陣はジョーンズを戻すと彼にも同様のことをさせ、疲れ切ったベンウィケレに一歩先んじたのだとコメントした。

「明らかに、ディープボールで攻めてきて、さらに新たなレシーバーを投入してまたディープボールを投げて走らせる。そうして、スターを戻してプレー再開さ」

2014年ドラフト5巡目のベンウィケレが長期に渡って失業すべきではない。そして、シーズンのこの時期、機能的なCBを求める急募も想定されることから、パンサーズのベンウィケレ放出に飛びつくチームがいても驚きではない。