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スティーラーズ、ジェッツに敗れた試合でQBピケットをトゥルビスキーと交代

2022年10月03日(月) 09:34


ピッツバーグ・スティーラーズのケニー・ピケット【AP Photo/Matt Durisko】

ケニー・ピケットの時代が始まったようだ。

現地2日(日)に24対20で敗れたニューヨーク・ジェッツ戦で、ピッツバーグ・スティーラーズの新人クオーターバック(QB)ピケットが後半最初の攻撃でQBミッチェル・トゥルビスキーに代わって出場した。

7回のポゼッションで8回しか第1ダウンを更新できなかった上に、レッドゾーンに到達できなかった精彩を欠く前半を経て、トゥルビスキーはベンチに下げられている。最初の2クオーターを終えた時点でトゥルビスキー率いるオフェンスはトータル147ヤードと6点しか獲得しておらず、そのうち3点はジェッツがペナルティを科されたのに助けられる形で第2クオーター終盤にキッカー(K)クリス・ボスウェルが59ヤードのフィールドゴールを決めたときに得たものだった。

トゥルビスキーはベンチに下がる前、パス13回中7回成功で84ヤード、インターセプト1回を記録。

一方のピケットは5回のポゼッションでパス13回中10回成功、120ヤードをマークした。ピケットはタッチダウンラン2回も決めたものの、インターセプトを3回喫している。

スティーラーズのヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンは試合後、「私たちには刺激が必要だった。前半はあまりうまくいかず、攻撃面で十分ではなかったから、彼が刺激を与えてくれると思ったのだ」と報道陣に明かした。

また、報道陣に対して日曜日の展開にがっかりしていると語ったトゥルビスキーは次のようにコメントしている。

「十分に点を稼げず、ハーフタイムで下げられた。それはいつものことさ。チームとして団結し、ここからさらに良くなる方法を見つけなきゃいけない。当然、がっかりしている。でも、それもその一部だ」

トムリンHCは日曜日の判断がQBを永続的に変更することを意味するものではないと強調しており、「来週は来週で対処する」と述べている。

ピケットのレギュラーシーズンでの初ポゼッションは順調とは言えなかったものの、この新人QBは重要な場面ですぐにボールを出していた。

自陣31ヤード地点での第4ダウン残り1ヤードという場面で番号を呼ばれたピケットは、そのプレーでQBスニークに成功。その2プレー後、ピケットはダウンフィールドにいたワイドレシーバー(WR)チェイス・クレイプールを探したが、そこに来たのはジェッツのセーフティ(S)ジョーダン・ホワイトヘッドだった。ホワイトヘッドはピケットにとってキャリア初のパスをインターセプトしている。

その後、Sミンカ・フィッツパトリックがインターセプトしたことですぐにボールを取り戻したスティーラーズは、ゴールライン付近から始まるプレーで再びピケットを指名した。ピケットはQBスニークでチームにとってこの試合初のタッチダウンを決めている。

これはピケットにとってキャリア初のタッチダウンにもなり、スティーラーズは13対10でジェッツとの差をつけた。

ピケットが2回目のインターセプトを喫したのは、試合終了まで3分42秒、3点差をつけた状態でジェッツのテリトリーに入っていたときだった。これにより、スティーラーズはジェッツに同点あるいは勝利するのに十分な時間を与えている。結局、ジェッツは試合終了まで残り18秒のところで決勝タッチダウンを決めた。

ピケット率いるスティーラーズはボールを取り戻した後、WRジョージ・ピケンズへの27ヤードのパスを成功させたおかげで敵陣48ヤード地点まで進んだ。しかし、ピケットの“ヘイルメアリー”パスはエンドゾーン後方でインターセプトされ、スティーラーズの戦績は1勝3敗となっている。

【RA】