カーディナルスGMカイムが健康問題により無期限の休職
2022年12月15日(木) 14:44アリゾナ・カーディナルスのジェネラルマネジャーであるスティーブ・カイムが健康上の理由で無期限の休職手続きを取っていると『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地14日(水)に伝えた。
カイムの業務は暫定的な措置として選手人事担当副社長のクェンティン・ハリスとプロ人事担当副社長のエイドリアン・ウィルソンが引き継ぐとラポポートはつけ加えている。
カーディナルスは水曜日に発行した声明の中で、カイムが健康問題から休職することを認めている。
「プライバシーを守るための法的要件から、チームはこれ以上のコメントを差し控える」とカーディナルスは述べた。
1999年に地域スカウトとしてカーディナルスに加入したカイムは、NFLでのキャリアのすべてをこのチームで送ってきた。フロントオフィスのトップへ急速に上ったカイムは、2006年にカレッジスカウティング責任者、2008年に選手人事責任者、2013年にジェネラルマネジャーへとステップアップしている。この期間にアリゾナはチーム史上初のスーパーボウル出場(第43回)を果たし、ポストシーズン出場5回、NFCチャンピオンシップ戦出場2回を数えており、カイムは2014年に『Sporting News(スポーティング・ニュース)』によってNFL年間最優秀幹部に選ばれた。
最近はシーズン終盤に苦戦しているものの、カイムは3月にカーディナルスのオーナーシップの承認を受け、ヘッドコーチ(HC)クリフ・キングスベリーとともに2027年シーズン末までの延長契約を結んでいる。
カイムがチームを離脱するのはこれが初めてではない。
カイムは2018年7月に重度のDUI(飲酒、もしくは薬物の影響下にある状態での運転)によって有罪になった際、チームから5週間の停職処分と20万ドル(約2,714万円)の罰金を言い渡されていた。この期間が明けた後は、今回の休職まで今の役職をずっと務めてきた。4勝9敗のカーディナルスは、しばらくの間を人事のトップがいない状態で過ごすことになる。
カーディナルスは日曜日にデンバー・ブロンコスと相手の本拠地で戦う予定だ。
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