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肩負傷のイーグルスQBハーツに代わり、QBミンシューがカウボーイズ戦先発へ

2022年12月23日(金) 12:27


フィラデルフィア・イーグルスのガードナー・ミンシュー【AP Photo/Charles Rex Arbogast】

フィラデルフィア・イーグルスがライバルとのリマッチでバックアップクオーターバック(QB)を起用する。

イーグルスは現地24日(土)に予定されているダラス・カウボーイズとの試合で、再びQBガードナー・ミンシューを先発起用する予定だ。ヘッドコーチ(HC)ニック・シリアニが木曜日に報道陣に明かしている。ミンシューはシーズン第15週にシカゴ・ベアーズを下した試合で肩を負傷したジェイレン・ハーツの仕事を引き継ぐ。

「ガードナーで行くことになりそうだ」とシリアニHCは話している。

「ジェイレンは体の調子を整えるために自分にできるすべてをやってきた。しかし、結果として彼にはそれができない見込みだ。彼は猛烈に頑張っていて、今でも出場したがっているのは分かっている。ジェイレン・ハーツは私が知る中で最もタフなプレーヤーだ」

ハーツの代役を務めるのは簡単な仕事ではない。MVP候補となっている3年目のクオーターバックは、2022年にトップレベルのプレーを見せており、全体記録、アテンプト平均パスヤード、タッチダウン対インターセプト比、パサーレーティング、ラッシングタッチダウンのすべてで4位以上につけている。

ミンシューが同じレベルの運動能力や相手ディフェンスへの攻撃能力をチームにもたらすことはないが、だからと言ってあなどるべきではない。ミンシューはそのキャリアを通じてパス成功率63.2%、パサーレーティング93.9――ハーツのキャリア通算パサーレーティングを0.8上回っている――、タッチダウン対インターセプトは41対12を記録。また、ミンシューはこれらの記録の大部分を、イーグルスでハーツのバックアップになる前に、才能が不足するジャクソンビル・ジャガーズで築いてきたのだ。

シリアニHCは「ガードナーになるだろうし、ガードナーの準備は整うだろう」と話し、こう続けている。

「ガードナーは本当に優れたフットボールチームでこういったチャンスが来るときのために、一生懸命やってきた。昨日の練習は素晴らしかったし、そのことは皆さん聞いていると思う。昨日の練習がどれだけ良かったかをね。エネルギーが満ちていた。彼には準備ができている」

ダラスは守備面で大きな困難をもたらすだろう。NFLで8位の守備陣は、パスディフェンスでリーグ3位につけている。とは言え、イーグルスは地上戦で成功を見いだすことができるかもしれない。今季のカウボーイズ守備陣はラン攻撃に対して苦戦しており、この分野では24位タイとなっている。

イーグルスのラッシングアタックはハーツがいないことで低下するかもしれない。ハーツはデザインランやスクランブルを通じてヤードを稼ぎ、常に脅威となってきた。しかし、ミンシューもこれまで、単に攻撃陣を維持する以上のことをやってきた。

リベンジに燃えているカウボーイズを相手に、ミンシューはうちなる魔術師を覚醒させる必要がある。レギュラーシーズンが残り3週となる中、カウボーイズはディビジョンライバルであるイーグルスを倒せばポストシーズンでの再戦に向けて良い形が整えられることを念頭においてこの試合に臨むだろう。

また、イーグルスは先週のジャクソンビル・ジャガーズに対する敗戦が今後の兆候ではないことの証明も目指している。1995年以来のディビジョナルラウンド突破を目指すなら、シーズン第16週はポジティブな流れを作るための最高のタイミングだ。ミンシューは今週末、ライバルの足を止めることを狙う。

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