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ペイトリオッツWRパーカーの脳振とうに関するNFLとNFLPAの調査でプロトコル違反は見つからず

2022年12月25日(日) 00:00


ニューイングランド・ペイトリオッツのデバンテ・パーカー【AP Photo/Darryl Webb】

NFLとNFLPA(NFL選手会)はニューイングランド・ペイトリオッツのワイドレシーバー(WR)デバンテ・パーカーがシーズン第14週のアリゾナ・カーディナルス戦で脳しんとうを起こした件についての調査を終え、脳振とうプロトコルの違反は見つからなかったと結論続けた。現地23日(金)に両者が出した声明を入手した『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが伝えている。

パーカーは第1クオーターで強いヒットを受け、起き上がる際にふらふらする様子を見せていた。次のスナップに向けてペイトリオッツは整列を始めたが、チームメイトのWRネルソン・アグホローはレフェリーに合図してパーカーに脳振とうチェックを受けさせるべきだと働きかけている。

カーディナルスがチャレンジしたことで試合は停止され、パーカーは試合から外された。

共同声明の中で、NFLとNFLPAは脳振とうプロトコルの違反は見つからなかったと発表し、カーディナルスがチャレンジフラッグを投げた時にはすでにメディカルスポッターがプレーを停止させるためのプロセスに入っていたと注記した。

「NFLとNFLPAはメディカルスタッフの報告と試合の動画を見直し、2022年12月12日の試合でニューイングランド・ペイトリオッツのデバンテ・パーカーが脳振とうチェックのために外されるに至った一連の流れを理解するために関連医療スタッフと面談した」と共同声明にはある。「パーカー氏が振とうチェックを受けずに続くプレーへの参加を許可された可能性があったことから、われわれが指揮を取り、調査を行った。最終的に、ゲームデーの脳振とうチェックリストは問題なく守られていたとの結論が出された」

「このプレーの際に、スポッターの1人がペイトリオッツのメディカルスタッフと先のケガに関して交渉中だったことが文書や面談により確認された。また別のATCスポッター(独立公認アスレチックトレーナー)もアクシデント発生時にプレーを見て、リアルタイムで放送局の解説を聞き、直ちに頭部外傷の可能性を考慮してプレーを調査する必要があると同僚に知らせている。プレーが中断される前に経過したおよそ20秒の間に、両スポッターはリプレーを要求し、動画を見直して選手が頭部に衝撃を受け、ケガの後で示す症状を見せていたことを確認し、検査が必須と結論づけた。カーディナルスがチャレンジフラッグを投げてプレーを停止した時点でスポッターたちはメディカルタイムアウトを取るためのプロセスに入っていた。続いてスポッターたちはペイトリオッツの医療スタッフに、プロトコルに従い、選手が脳振とう検査を受ける必要があると助言した」

「クラブの医療スタッフは選手をフィールドから出し、外部の神経外傷コンサルタントと共に検査を行った。プロトコルで求められている通りに、スポッターはケガの動画をサイドラインの医療スタッフに提供し、彼らが選手を脳振とうと診断した。たとえカーディナルスがチャレンジしなかったとしても、選手がそれ以上プレーに参加することはなかったと判明し、われわれは満足している」

「加えて、われわれはパーカー氏が検査を受けられるようにプレーを止めようと、オフィシャルに合図したネルソン・アグホローを含むパーカー氏のチームメイトを称賛したい。さまざまな人々が脳振とう検査を誘発できる状況は、脳振とうプロトコルの重要な要素だ」

パーカーは第15週のラスベガス・レイダース戦ではプレーせず、第16週のシンシナティ・ベンガルズ戦も脳振とうにより除外された。

【M】