レイブンズQBジャクソンの復帰はプレーオフ戦線の状況次第
2022年12月25日(日) 03:04ボルティモア・レイブンズのクオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンはPCL(後十字靱帯)捻挫により現地24日(土)に行われるアトランタ・ファルコンズ戦には出場せず、これで3試合連続して欠場となる。
ジャクソンの復帰時期は未知数な部分が多いが、フィールドに戻るタイミングに関する意思決定のいくつかはプレーオフ争いの戦況次第によって判断されるかもしれない。
ファルコンズ戦は事前のステータスがクエッショナブルながら、タイラー・ハントリーが先発すると情報筋が明かしている。ハントリーは投球側の肩を負傷して治療中だが、木曜日の練習では順調に投球しており、情報筋は問題ないだろうと話した。
ジャクソンについては12月4日に勝利したブロンコス戦で負ったPCL捻挫の治療に入って3週目だ。
ジャクソンは負傷して以来、一度も練習していない。関係者によれば、ジャクソンをフィールドに出し、フットボール関連の動き――ストップ、スタート、カッティング、リアクティングなど――をした際にどう感じるかを判断する計画だという。ジャクソンはトレッドミルの上で走ったり、まっすぐ前に進んだりすること自体には問題ない。フットボールに関連した動きが次のステップになりそうだ。
そのハードルをクリアすれば、ジャクソンは十分に健康な状態で練習に取り組めるだろう。
情報筋によると、ジャクソンが練習に参加できるようになれば、プレーも問題ないという考えがあるとのこと。ジャクソンの復帰がレイブンズの助けになるのは間違いなく、ヘッドコーチ(HC)を務めるジョン・ハーボーはクリーブランド・ブラウンズに敗北したシーズン第15週を終えて「とにかくタッチダウンで得点していかなければならない」と報道陣に語っている。
来週にはジャクソンのステータスについて判断する予定だというが、同時に、プレーオフ戦線におけるレイブンズの状況次第でもあると情報筋は明かした。
もしレイブンズがクリスマスイブゲームでファルコンズに敗れ、プレーオフ進出の可能性が少しでも危うくなるようであれば、おそらくジャクソン出場の可能性は高くなる。ただ、もしレイブンズ(9勝5敗)が勝利し、地区ライバルのシンシナティ・ベンガルズ(10勝4敗)も勝利した場合、勝ち星のひとつ多いベンガルズが優勢のAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区のタイトル争いは望み薄となり、レイブンズが逆転する可能性は低いため、チームがスターQBであるジャクソンの復帰に、より慎重になる可能性は高い。
チームの戦況次第ではジャクソンを無理やりプレーさせる意味はないと言えよう。
レイブンズがファルコンズ戦に勝利することを条件として、ニューイングランド・ペイトリオッツもしくはマイアミ・ドルフィンズが敗北または引き分けだった場合、レイブンズのプレーオフ進出が確定する。
ファルコンズに負けたとしてもポストシーズンの切符獲得のチャンスがあるとはいえ、付随する条件はさらに多く、ロサンゼルス・チャージャーズが勝ち、ペイトリオッツ、ブラウンズ、ラスベガス・レイダース、テネシー・タイタンズが敗北する必要がある。
また、レイブンズが勝利し、ベンガルズがペイトリオッツに負けた場合、レイブンズがAFC北地区首位を奪還してレギュラーシーズン残り2週を迎えることになる。最終週のシーズン第18週はベンガルズとの直接対決が予定されており、これが地区タイトル決定戦になる可能性もある。
ジャクソンのステータスが期限なく確定しないのはこれが理由である。
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