試合中にQBをウェンツに交代させたコマンダース、リベラHCはシーズン第17週の先発を明言せず
2022年12月25日(日) 17:22試合終盤にバックアップクオーターバック(QB)カーソン・ウェンツを出しつつも37対20でサンフランシスコ49ersに敗れたワシントン・コマンダースのヘッドコーチ(HC)ロン・リベラは、この先ウェンツとタイラー・ハイニケのどちらを先発させるかを決める前にチームには考えるべきことが多くあると述べた。
「映像を見直し、そうしたことについて話し合った上で、結論は来週に出す」とリベラHCは試合後の記者会見で語っている。「早期に決めるつもりだ。誰であれ、先発する者は仕事のチャンスを与えられるのだからね」
ウェンツが10月に故障者リザーブ(IR)入りした際に代わって先発を引き継いだのがハイニケだった。彼は十分な活躍を見せたことによって、骨折したウェンツの指が治った後もその役目を務め続けた。だが、土曜日の49ers戦で流れがコマンダースの手を離れ始めたのを見て、リベラはウェンツを戻すことを決めた。
その時点でハイニケはむしろ試合を通してよくやっていた方で、49ersに食らいついていたのだが、第4クオーターの連続したドライブでファンブルとインターセプトを喫し、それがどちらも得点につながり、サンフランシスコに30対14とリードされてしまった。リベラが仕切り直しに動いたのはその時だった。試合後、彼はハイニケの特定のプレーに対する反応というよりはゲームの流れを手放さないための決断だったと説明している。
「状況的なものだ。ゲームがあの状態になり、最も避けたいのは彼らに引き離されることだった。決して・・・カーソンをそこに投げ入れたかったわけではないのだが、同時にカーソンの状態を確かめる機会でもあり、彼はいい仕事をした」とリベラは述べた。「彼はなかなかうまく指揮を執っていたと思うし、ポケットにしっかりと立ち、素早い判断をいくつか下して、すぐにボールを出し、いいボールを投げていた」
ウェンツの最初のドライブで、コマンダースはタッチダウンを決めてわずかに差を縮めた。彼はオフェンスに火花をもたらすという仕事を果たしたかに見えた。だが、ワシントンがそこから完全に調子を取り戻すことはなく、ウェンツは1クオーター弱のプレーで16回中12回のパスを通し、123ヤードとタッチダウン1回を獲得して出番を終えた。対照的に3クオーター強をプレーしたハイニケは18回中13回が成功で、166ヤード、タッチダウン2回、インターセプト1回という結果だった。
数字上は芳しくないかもしれないが、リベラHCは試合後にはっきりと、ハイニケの苦戦、特にターンオーバーに関しては彼ひとりの責任ではないと述べている。
「彼はかなりいいプレーをしたと思う。さまざまな出来事の多くは必ずしも彼の責任ではない」とリベラは語る。「ターンオーバーを全て彼のせいにするのはあまりに酷だろう。それらは彼の問題ではないと思いたいし、われわれとしてももっとうまくやれることがあったはずだ」
7勝7敗1分のコマンダースはまだプレーオフ争いの渦中におり、どうにかして7つ空いているポストシーズンのスポットを手に入れようと奮闘中だ。土曜日のQB交代はシーズンの残り2週間でどちらがチームを率いるのかという論争を巻き起こすだろうが、リベラは自身とスタッフが最終的に正しい判断を下せると自信を見せる。
「全体像を見渡せるかどうかの問題だ。その過程でわれわれはさまざまなことについて話すだろう」と言うリベラ。「そこでは多くのことが考慮されることになり、反射的な判断にはならない。それは最後に、われわれがフットボールで勝ち、プレーオフに行くための最善のチャンスを与えてくれる判断になるはずだ」
ワシントンは現地1月1日(日)にホームでクリーブランド・ブラウンズを迎え撃つ。
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