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レギュラーシーズン最後のホームゲームでハムリンと医療スタッフを称えたビルズ

2023年01月09日(月) 03:12
ダマー・ハムリンを思いながら祈りを捧げるバッファロー・ビルズ【AP Photo/Adrian Kraus】

現地2日（月）にシンシナティ・ベンガルズとの試合中に心不全に見舞われたバッファロー・ビルズのセーフティ（S）ダマー・ハムリンが回復に向けて前進する中、ビルズはハムリン不在で挑む初めての試合に向けて、ニューイングランド・ペイトリオッツ戦の前や試合中にさまざまな形でハムリンを称える準備を整えている。

ビルズのメンバーはスタジアム入りの際、ハムリンにちなんだ装いをまとい、サイドラインではハムリンのジャージー番号である「3」が刻まれた帽子を被った。さらに試合前の催しとして、ハイパーク・スタジアムでハムリンの命を救った医療スタッフに特別な謝辞が送られている。その後、選手入場では「Pray for Damar（ダマーを思って）」の文字が刻まれたフラッグを掲げ、フィールド中央で披露したハドルではそれぞれが指で3の数字を示してみせた。

こうしたハムリン支援の動きはリーグ全体が取り組むサポートに加えて計画されたもの。試合前の時間を使ったハムリン、救急隊員、医療従事者への支援や、フィールド上の各30ヤードラインの文字のうち「3」をバッファロー・ビルズカラーの赤もしくは青でアウトラインしたり、「Love for Damar 3」の文字が描かれたウエアを着用したり、多くの意思表示がなされている。日曜日だけでなく、土曜日に行われたカンザスシティ・チーフス対ラスベガス・レイダース戦とテネシー・タイタンズ対ジャクソンビル・ジャガーズ戦でも同様のサポートが表明された。

12勝3敗で最終戦を迎えたビルズはジャージーに「3」のワッペンをつけてニューイングランド・ペイトリオッツ（8勝8敗）との試合に挑んでいる。ジェネラルマネジャー（GM）のブランドン・ビーンは、今週は「命あることを祝福」する時間になるだろうと明かしている。

そして、シンシナティ大学医療センターに入院中のハムリンが試合を前に、ソーシャルメディアでメッセージを発信した。

「今日は試合。あのトンネルを仲間のみんなと一緒に走り抜けたくてたまらない。けど神様は今日の俺を別の方法で生かそうとしてくださった。みんな、今すぐ愛している人にその気持ちを伝えよう！　レッツゴー、ビルズ」

ビルズのヘッドコーチ（HC）を務めるショーン・マクダーモットは8日、『CBS Sports（CBSスポーツ）』のトレイシー・ウォルフソンに土曜夜と日曜朝にハムリンとテキストメッセージでやり取りしたことを明かした。

マクダーモットHCは「彼は本当に素晴らしい。気持ちがかなりポジティブだ。とりこになってしまう。当然、われわれは彼のことを思っていく」とコメントしている。

ビルズはフィールド上でのハムリン支援の意思表示に加えて、金曜日にはハムリンを故障者リザーブに登録したにもかかわらず、ハムリンに完全報酬を支払う予定だという。

ハムリンとビルズが締結している4年総額364万ドル（約4億8,100万円）のルーキー契約には、故障者リザーブに入った場合は低レートで支払うという標準的な分割払いが含まれているものの、『NFL Network（NFLネットワーク）』のイアン・ラポポートによれば、ビルズはシーズン第18週の試合に関してはフルレートでハムリンに支払うべく、NFLおよびNFL選手会と合意したという。

24歳のディフェンシブバックであるハムリンは2022年に82万5,000ドル（約1億9,902万円）を受け取ることになっており、故障者リザーブ入りした場合の分割レートは45万5,000ドル（約6,013万円）、1週間では2万0,555.56ドル（約271万円）の差だ。ただし、ハムリンはビルズの調整のおかげでアクティブロースターに登録されていない状態で、全額を受け取ることができる。

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