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「未来は予測できないが、絶対にここにいたい」とカウボーイズ残留を希望するRBエリオット

2023年01月25日(水) 10:38


ダラス・カウボーイズのエゼキエル・エリオット【AP Photo/Josie Lepe】

ランニングバック(RB)エゼキエル・エリオットは、切羽詰まった試合終盤にセンター(C)を務め、すぐさま相手ディフェンスに潰されたプレーがダラス・カウボーイズとの最後のスナップでないことを願っている。

現地22日(日)に19対12でサンフランシスコ・49ersに敗れたあと、エリオットはダラスに残りたいと『Fort Worth Star-Telegram(フォートワース・スター・テレグラム)』のマック・エンゲルに話している。

「俺は真剣に考えた。ここにいたい。水晶玉は持っていないから未来は予想できないが、絶対にここにいたい」とエリオットは述べている。

7年間のキャリアの中で2022年はエリオットにとって最悪のシーズンとなった。15試合に出場して231回のランで876ヤード、キャリー1回あたり平均3.8ヤードと、すべてキャリアローの数字を記録している。さらに、キャリア最低となる17回のキャッチで92ヤードしか稼げなかった。エリオットが今シーズンにまともに証明できた唯一のことは、短いヤード数でダッチダウンを決められることで、合計12回のタッチダウンをマークしている。

その生産量は、2023年に1,672万ドル(約21億7,978万円)のキャップヒットを伴う1,090万ドル(約14億2,103万円)のベースサラリーに見合うものではない。エリオットが2019年に結んだ6年9,000万ドル(約117億3,420万円)の延長契約は、当初からカウボーイズの足かせになっている。ワイドレシーバー(WR)アマリ・クーパーがトレードされたのも、チームがさらなる武器の獲得を控えなければならなかったのもそのためだ。

このオフシーズンはカウボーイズにとって、致命的な打撃を受けずにエリオットとの契約から脱却できる最初のチャンスになるかもしれない。6月1日以前にエリオットをカットすると486万ドル(約6億3,364万円)を節約できるも、1,186万ドル(約15億4,630万円)のデッドマネーを抱えることになる。より可能性が高いと思われる6月1日以降のカットであれば、2023年のサラリーキャップに582万ドル(約7億5,881万円)を残しながら、短期的には1,090万ドル(約14億2,146万円)を失わずに済む。

エリオットはダラスに残るために大幅な給与カットまで検討するだろうか? 仮にそうなったとしても、オーナーのジェリー・ジョーンズが継続的にエリオットをサポートしている点を除いて、カウボーイズにとって理にかなうことだろうか?

試合をひっくり返せることや、より効率的にタックルを交わせる能力を見せたRBトニー・ポラードの方が、2023年に向けてより優れたオールラウンドなランニングバックであることを示している。しかしながら、このスピードのあるランニングバックがこれからフリーエージェント(FA)になる中、シーズンを終了させた日曜日の敗戦で彼が負傷したことで、状況を複雑にさせる要素がまた一つ加わった。

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