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テキサンズ最後の試合で勝利に貢献したことについて「負けるための準備なんてしない」とWRクックス

2023年04月08日(土) 00:14


ヒューストン・テキサンズのブランディン・クックス【AP Photo/John Amis】

ブランディン・クックスがヒューストンに残したお別れのギフトはシーズン第18週でのインディアナポリス・コルツへの勝利だった。

ワイドレシーバー(WR)のクックスは5回のキャッチで106ヤードを稼ぎ、タッチダウン1回を決めた。第4ダウン残り12ヤードからの彼の30ヤードのキャッチは、ゲームのウイニングドライブでテキサンズを生き残らせた。

この勝利によってテキサンズはドラフト全体1位指名の権利をシカゴ・ベアーズに明け渡し、全体2位のスポットに下がっている。ベアーズはその後、1位指名の権利をトレードでカロライナ・パンサーズに譲り、パンサーズがテキサンズを飛び越えて好みのQBを指名できるチャンスを手に入れた。

「いや、誰だって負けるための準備なんてしないだろ?」とアダム・シェフターのポッドキャストで話すクックスの言葉を『The Dallas Morning News(ダラス・モーニング・ニュース)』が伝えている。「1位指名が懸かっているのは知っていたけど、俺たちがあの白線の間に立つ時は自分の履歴を提示しているわけだから、コンペティターとしては“テキサンズに全体1位指名権を取ってほしいから全力は出さない”なんて言うわけがない。出場するからには全力を尽くし、成るに任せる。あの場合はたまたまそういうギリギリの状況で、ほとんどの人は“待てよ、どうしてお前ら勝ってるんだ?”って気分だったと思う。俺たちは負けるためにプレーすることはない。少なくとも選手の立場ではそうだ」

われわれは長年にわたって繰り返し、選手たちは負けることを考えたり、負けたいと思ったりしながらフィールドに立つことはできないし、すべきでないと述べている。試合というのはそうしたメンタリティが通じるほど甘いものではない。コンペティターであふれるリーグでは、彼らは全てのレップで競うことを定められているのだ。

クックスは今年も再建の一部にはなりたくないことをはっきりと意思表示した。ヒューストンからジェリー・ジョーンズがオーナーを務めるダラス・カウボーイズにトレードされた彼は、もうそうしたことを心配する必要はない。

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