厳しい週を過ごしていたニューオーリンズ・セインツのバックフィールドの状況は、現地5日（土）にさらに悪化した。

ランニングバック（RB）イーノー・ベンジャミンがトレーニングキャンプ中にアキレス腱（けん）を断裂したとヘッドコーチ（HC）デニス・アレンが発表している。ベンジャミンは2023年シーズンを欠場する可能性が高い。

2022年にラスベガスで起きた事件が原因となり、チームのリードRBアルビン・カマーラがNFLから3試合の出場停止処分を言い渡されたことが分かってから24時間もたたないうちに届いた知らせだった。カマーラの欠場を受けてセインツはフリーエージェントのジャマール・ウィリアムス、ベンジャミンと3巡目指名したケンドレ・ミラーを頼るつもりだと考えられていた。しかしベンジャミンが消え、ランニングバックの仕事を担う候補は1人減ってしまった。

アリゾナ州立大学で活躍したベンジャミンは、これまでのキャリアで431ヤード、タッチダウン3回という成績ではあるが、キャリーも111回にとどまっている。2022年に3つのチームを渡り歩いた彼は2年目のセインツでの初めての開幕を迎えようとしていた。しかし、2023年はケガの回復とリハビリに努めつつ、遠くから試合を眺めるしかなさそうだ。

2023年レギュラーシーズン開幕まで1カ月。セインツは他の全オプションを検討することになるだろう。

【M】