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スティーラーズに勝利し、2勝0敗でシーズンをスタートさせることは“大きな意味を持つ”とブラウンズTEジョク

2023年09月15日(金) 15:18

クリーブランド・ブラウンズのデイビッド・ジョク【NFL】

現在、クリーブランド・ブラウンズの53名ロースターに登録されている選手の中で、チームが前回2勝0敗でシーズンをスタートさせたときにすでにこの世に生まれていたのは8人しかいない。

それは1993年の出来事で、現在ニューイングランド・ペイトリオッツのヘッドコーチ(HC)を務めているビル・ベリチックが、長年先発クオーターバック(QB)を務めていたバーニー・コーザーをベンチに下げ、ビニー・テスタバーディを起用した年にあたる。

当時はガソリンが1ドルだった。それほど昔の話なのだ。

それから30年の間に、ブラウンズでは12名のヘッドコーチと38名(この期間ではリーグ最多)の先発クオーターバックが誕生した。ブラウンズはもう一度2勝0敗でシーズンをスタートさせるべく、現地18日(月)夜に敵地でピッツバーグ・スティーラーズ戦に臨む予定だ。

ブラウンズは30年間、2勝0敗でシーズンをスタートさせてこなかっただけではない。彼らが最後にレギュラーシーズン中にピッツバーグでスティーラーズを下したのも、20年前の話だ。

ブラウンズのタイトエンド(TE)デイビッド・ジョクは月曜日に勝利を収めることがクリーブランドの街にとってどれほどの意味を持つかを理解している。

木曜日に『NFL.com』の電話インタビューに応じたジョクは「ファンにとっては大きな意味を持つだろう。俺たち全員にとっても大きな意味を持つ。ファンのために心からそれを成し遂げたいと思っている。彼らがそれを見守り、期待していることを知っているからな。みんな興奮するはず。これまで通り、興奮した状態で試合に来てくれるだろう。俺たちは楽しむつもりだ」とコメントした。

ブラウンズのコーナーバック(CB)グレッグ・ニューサム二世は木曜日に『NFL+』の“The Insiders(ザ・インサイダーズ)”のインタビューで、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区のチームとの対決が困難なものになることをチームは理解していると語った。

「俺たちがいるこのディビジョンでプレーするのは、どの試合もきついものになる」とニューサムは話している。「向こうもただじっとしているわけじゃないだろう。今週の目標はただただ一貫性を保ち、試合に出て一生懸命プレーすることだ」

月曜日の試合に勝てば、ブラウンズで2年目のシーズンを送っているQBデショーン・ワトソンはスティーラーズ戦で初勝利を収めることになる。ワトソンはこれまでのキャリアで挑んだスティーラーズ戦で0勝2敗となっている。

シーズン初戦のシンシナティ・ベンガルズ戦でジャック・コンクリンがシーズン終了の膝のケガに見舞われたことから、ワトソンとブラウンズは新しいライトタックル(RT)と共にスティーラーズ戦に臨むことになる。

ブラウンズはコンクリンの負傷後、昨季にロサンゼルス・ラムズでプレーしていた、キャリア10年目のベテランオフェンシブタックル(OT)タイ・セクヒーと契約。また、ブラウンズにはドラフト4巡目指名した新人OTダワンド・ジョーンズもいる。日曜日の試合でコンクリンの代わりに出場したジョーンズは、スティーラーズ戦で先発する見込みだ。

ジョクは身長約203cm、体重約170kgのジョーンズについて「まぁ、まず言えるのは、あいつは戦車みたいな体格をしているってことだ」と語っている。「あいつはモンスターだ。あの体格はそれだけで大きな自信になるだろうし、あいつはそれに加えて、ぴたっと合わせることができる。毎日、プレーブックとゲームプランに忠実に取り組んでいるから、あいつならきっとうまくやるだろう」

マンデーナイト戦で誰がワトソンを守る助けになろうと、ジョクは“誰かが倒れれば次の選手が立つ”の精神で事に臨むとし、攻撃陣全体がQBを守る上で持つ責任を理解していると話している。

「俺たちは彼の後ろにいる。ずっと彼の背中を支えている。彼がこのOラインや俺自身、それに、ニック・チャッブや他のランニングバック、タイトエンドたちを強く信じてくれているのは分かっているんだ」とジョクはコメントした。

ワトソンにとって、月曜日に組まれた試合は2020年シーズン以降で初めてのプライムタイムの試合にあたる(2021年シーズンは欠場、昨シーズンは性的不品行の申し立てを受けて11試合の出場停止処分)。『NFL Research(NFLリサーチ)』によれば、プライムタイムで6勝3敗というワトソンの成績は、2017年以降で少なくとも5試合以上のプライムタイム戦に先発したクオーターバックの中で、最も優れているという。

ブラウンズはワトソンが2023年にかつてのレベルを取り戻すことを願っている。シーズン第1週の試合で、ワトソンは154パスヤード、タッチダウンパス1回、タッチダウンラン1回をマーク。ニューサムはワトソンの進歩は練習でも感じられたと話しており、守備陣がQBジョー・バロウとベンガルズ攻撃陣をわずか3ポイントに抑え込めたのはワトソンのプレーのおかげだとしている。

ジョクによれば、ワトソンが率いる形で2年目を迎えることで、ブラウンズは決定的かつ重要な瞬間にお互いを理解できるようになっているという。その団結力がシーズンを通して自分たちの力となることを、チームの面々は期待している。

【RA/A】