故郷に帰還のイーグルスRBスイフトがキャリアハイの175ランヤードを達成
2023年09月15日(金) 18:33ディアンドレ・スイフトが1週間で記録を3ヤードから175ヤードに伸ばした。
現地14日(木)、サーズデーナイト・フットボールでフィラデルフィア・イーグルスのスイフトはミネソタ・バイキングスのディフェンダーたちを抜き去り、キャリアハイの175ランヤードを達成。チームは34対28で勝利を収めた。
フィラデルフィア生まれのランニングバック(RB)にとって、故郷に帰還し、リンカーン・フィナンシャル・フィールドでプレーした初めてのホームゲームは忘れられないものとなった。
「神の恵みだ」とスイフトは感謝を口にした。『NFL Research(NFLリサーチ)』によるとグラウンドで175ヤードとタッチダウン1回を達成したイーグルスの選手は2013年のレショーン・マッコイ以来だという。「それもホームでの初戦、このスタジアムでの初試合でのことなんだから、神への感謝しかない」
思えば1週間前のイーグルスデビュー戦では、ニューイングランド・ペイトリオッツに勝ちはしたものの、スイフトは1回のキャリーで3ヤードしか獲得できず、タッチも合計で2回だった。
それが4日後にはキャリー平均6.3ヤードに変わり、バイキングスオフェンス全体を上回るキャリー28回、175ヤードをマークした。最終的にこの試合を31回のタッチ、181ヤードで終えている。キャリアハイの175ランヤードというのは28回のキャリーから生まれており、これは彼にとって2番目に多く、1試合でキャリーが20回を超えたのは2回目のこととなる。
「彼はビジョン、爆発力を見せてくれた」とイーグルスのヘッドコーチ(HC)ニック・シリアニは述べている。「相手陣営をボールから遠ざけるためにオフェンシブラインは素晴らしい仕事をしたと思う。だから、彼のボールの守り方に大変満足している」
「タッチの回数も多かった。彼の見方やヒットの仕方に満足しているだけでなく、彼はボールを守ってくれた。特に今回の試合のように最後に相手がボールを取りに来るような状況では有効だった」
イーグルスがグラウンドで3回のタッチダウンと259ランヤードを見せつけた木曜日の試合で、元デトロイト・ライオンズのスイフトはどこから見てもチームのリーダーだった。その恩恵を受けたのがクオーターバック(QB)ジェイレン・ハーツで、スイフトが1ヤードラインまでチームを押し進めた後で2回のスニークタッチダウンを決めている。
7対3と後れを取っていた第2クオーターで、ハーツの最初のタッチダウンスニークは16プレー、75ヤードを進んだ末のものだったが、その内スイフトがボールを8回運んで39ヤードを稼いでいる。第3クオーターのイーグルスのオープニングドライブでは、QBカーク・カズンズがファンブルした後、バイキングスの7ヤードラインからボールをハンドオフされたスイフトが左サイドを疾走して6ヤードをゲイン。再びハーツのお膳立てをした。
第4クオーター終盤に見せた2ヤードの突進で、スイフトはイーグルスで初めてのタッチダウンを決めた。それまでに彼はすでに昨年のシーズン第1週以来となる100ヤードゲームを達成していた。その時の相手がイーグルスだったというのは奇妙な偶然だ。
ペイトリオッツ相手に辛勝した後で1年目の攻撃コーディネーター(OC)ブライアン・ジョンソンはスイフトにもっとボールを回すことを“意識したい”と発言していた。ジョンソンはそれを実行し、スイフトはコーチの期待に応えてみせた。
ランニングバック(RB)ケニス・ゲインウェルが肋骨(ろっこつ)のけがでインアクティブだったため、スイフトのキャリー配分を増やしやすかったという面は確かにある。しかし木曜日の彼のパフォーマンスを見れば、この先彼の分担を減らすのは難しいだろう。
ライオンズでの2シーズンでスイフトは十分な才能を輝かせ、プロボウル級、1,000ヤード超えを目指せるランナーとの期待が高まっていた。しかし、ケガに悩まされ、各シーズンで最低3試合を欠場した24歳のRBがそれを達成することはなかった。
そのため、イーグルスにも慎重さは必要だが、新しいチームでスイフトは楽観に足る175の根拠を提供したことになる。
「あいつはアメージングだよ」とイーグルスのワイドレシーバー(WR)デボンタ・スミスは評した。「ものすげえ野郎だ」
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