ニュース

0勝2敗で防衛を開始する5つ目のスーパーボウル覇者になるのを回避したいチーフス

2023年09月16日(土) 00:09


カンザスシティ・チーフスのパトリック・マホームズ【AP Photo/Charlie Riedel】

パトリック・マホームズがクオーターバック(QB)になって初めて、チーフスはシーズン第1週に敗北を喫した。カンザスシティのチームは現地17日(日)のジャクソンビル・ジャガーズ戦で、0勝2敗でスタートする5つ目のスーパーボウルチャンピオンになるのを避けたいと考えている。

前例の4チームには考慮すべき事情があった。ロンバルディトロフィーを掲げた後に0勝2敗でスタートした4つのチームのうち2チームは選手のストライキによってシーズンに影響が出た(1982年のサンフランシスコ49ers、1987年のニューヨーク・ジャイアンツ)。1993年のダラス・カウボーイズはホールドアウト中のエミット・スミスとの交渉が難航していた。1999年のデンバー・ブロンコスはジョン・エルウェイの引退を受けて不安定な滑り出しだった。

この中でカウボーイズだけはスミスが新契約にサインした後で、プレーオフに進んでスーパーボウル連覇を成し遂げている。

チーフスの司令塔であるマホームズは変わっていないが、シーズン第1週は他の2人のスターを欠いていた。今週は、ホールドアウトを終えたディフェンシブエンド(DE)クリス・ジョーンズが一定のレベルでの参加に向けて順調に進んでおり、膝を痛めていたタイトエンド(TE)トラビス・ケルシーは制限付きで練習に参加した。

ヘッドコーチ(HC)アンディ・リードの指揮下でチーフスが0勝2敗でスタートしたのは2014年が最後となっている(このシーズンは9勝7敗で終わり、プレーオフを逃した)。当時、マホームズはテキサス工科大学の1年生で、アレックス・スミスがチーフスの先発QBだった。

負けた後の試合でのマホームズはこれまで13勝3敗を記録している。彼が先発となってからチーフスが2連敗したのは3回だけ(2018年のシーズン第15、16週と2019年のシーズン第5、6週、そして2021年のシーズン第2、3週)だ。3連敗となると、マホームズのルーキーシーズンだった2017年のシーズン第9週から第13週までさかのぼる。

事実、彼が先発となった2018年以降、チーフスはシーズン中のどの時点でも2試合以上勝率が5割を切ったことはない。

マホームズ自身も昨年のプレーオフでの勝利を含めて対ジャガーズの戦績は4勝0敗だ。

フィールド上で実際に両チームが対峙(たいじ)する際には何の意味も持たない数字ではあるが、序盤の注目ゲームに関する興味深い背景なのは間違いないだろう。

【M】