現地11日（日）、NFLは第58回スーパーボウルに対する新キャンペーン“Born To Play（ボーン・トゥ・プレー／プレーするために生まれてきた）”を披露した。このキャンペーンはフットボールという国際的な競技の、多様で包括的なスピリットへの力強い頌歌だと言えよう。アップル・ミュージック・ハーフタイム・ショーの後に披露された2分間のコマーシャルは、世界中でフットボールが普及していることを称え、フットボールをプレーすることを夢見るすべての人に機会を増やすことを訴求するものとなった。

この映像は、ガーナの伝統的な家庭で育つ熱狂的なフットボールファンの少年が、すぐに外に出てフットボールをしたくてうずうずしている場面から始まる。その少年は通学途中に街中で、ニューヨーク・ジャイアンツのランニングバック（RB）セイクワン・バークリーやミネソタ・バイキングスのワイドレシーバー（WR）ジャスティン・ジェファーソン、ニューオーリンズ・セインツのディフェンシブエンド（DE）キャメロン・ジョーダン、クリーブランド・ブラウンズのラインバッカー（LB）ジェレマイア・オウスコラモーアといったNFLの有名選手たちと一緒に、激しい試合に参加している自分を想像している。その旅は若きファンをNFLのキャンプへと導き、そこで彼はいつか最高のレベルでプレーするためにトレーニングする他の選手たちを目の当たりにする。

NFLの最高マーケティング責任者を務めているティム・エリスは「アメリカンフットボールの世界的な拡大の勢いは確かでエキサイティングなものだ。私たちの最大の舞台での、フラッグフットボールとタックルフットボールの両方の成長に焦点を当てたパワフルなコミュニケーションを通じて、この動きを受け入れ、祝福することを私たちは意図している」と述べ、こう続けた。

「これは、フットボールをプレーすることを夢見て空想にふけるガーナ出身の少年を描いた、感動的で心温まる物語であり、どんな境遇を持つどんな人でもその夢を現実に変えることができるという事実を祝福するものでもある」

イギリス系ナイジェリア人で、スーパーボウルチャンピオンに2度輝いた経歴を持つ元NFL選手のオウシ・ウメニオーラが主催するフットボールキャンプで、NFLを目指す若者たちに行ったスピーチから着想を得たこの物語は、世界中の青少年に希望を与え、人生を変えるような経験と最高のレベルでプレーする機会を提供するという、NFLとウメニオーラの共通の使命を反映している。

ウメニオーラは「才能は世界中にあるが、機会はそうではない。世界中のアスリートに門戸を開くことは、単に私が情熱を燃やしていることではなく、未来の世代のアスリートに還元する方法でもある」とコメント。

「NFLは人生を変えるものであり、このスポーツをプレーする道は今や真にグローバルなものとなっている。リーグの国際的なフットボール育成プログラムは、若者の人生を変え、世界中でフットボールを普及させるのに役立っている。このキャンペーンは、世界中の若者たちに、生まれた場所に関係なく、君たちはプレーするために生まれてきたのだということを伝えるものだ」

このコマーシャルは『72andSunny（72アンドサニー）』が制作し、トラビス・スコットとのパワフルなコラボレーションで有名となり、写真家からディレクターに転身したナイジェリア・ラゴス出身のアンドリュー・ドスンムが監督を務めた。撮影はすべてガーナで行われ、90名以上のガーナ人クルーと400人のガーナ人俳優が出演している。

フットボールを世界中に普及させ、NFLでプレーする海外出身の選手を増やすことは、リーグにとって優先事項となっている。2024年にはレギュラーシーズンに5試合がNFLインターナショナルゲームの一環として行われる予定だ。それには、史上初めてブラジルのサンパウロ――そして、史上初めて南アメリカ――で開催されるレギュラーシーズンゲームも含まれている。

草の根レベルからエリートレベルまで、世界中で爆発的な成長を遂げているフラッグフットボールは、最も親しみやすい形のフットボールだ。国際アメリカンフットボール連盟（IFAF）はNFLからのサポートを受けながら、フラッグフットボールを2028年ロサンゼルス五輪の種目とするための活動を主導した。

フラッグだけではなく、インターナショナル・プレーヤー・パスウェイ（IPP）プログラムなど、エキサイティングで国際的なフットボール育成プログラムは多くある。NFLはIPPプログラムで、あらゆる年齢層があらゆるステージでアメリカンフットボール（タックル形式およびフラッグ形式）に参加できるように取り組んでいるところだ。2017年に設立されたIPPプログラムは、一流の国際的なアスリートにNFLのロースター入りをかけて競い合う機会を提供している。

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