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RBミクソンのトレードを喜ぶテキサンズGMカセリオ

2024年04月22日(月) 09:14

シンシナティ・ベンガルズのジョー・ミクソン【AP Photo/Carolyn Kaster】

ランニングバック(RB)ジョー・ミクソンは新チームで新たなスタートを切る。

ヒューストン・テキサンズのジェネラルマネジャー(GM)ニック・カセリオはシンシナティ・ベンガルズから放出されると見られていたミクソンに電話をかけた。先週から25チームが自主参加のオフシーズンワークアウトプログラムを開始した中で、カセリオGMはテキサンズがミクソンをトレードで獲得できた経緯を明らかにしている。

チーム公式記録によると、カセリオGMは先週、ミクソンの獲得について質問された際に「ジョーは放出されることになっていた。彼は私たちが評価し、何らかの形でチームに貢献してくれると考えていた選手だった」と語ったという。

「だから、さっきの質問に答えると、電話をかけてチームと話した。“興味を持っている。ドラフト指名権を手放しても構わないと思うか? あるいは、こちらが指名権を手放したら興味を持ってくれるか?”と言ってね。そうやってトレードが成立した。単純にジョーの獲得に真剣に取り組んでいただけ。ジョーは生産的で、かなり安定した選手だし、彼はうちのチームに貢献してくれると思った。彼がうまくいけばあと数年、ここにいてくれることをうれしく思っている。そうやってすべてがまとまったのだ」

カセリオGMとテキサンズは攻撃コーディネーター(OC)ボビー・スロウィックのオフェンスでミクソンが新たな高みに到達できると確信しているようだ。ミクソンのプレースタイルはテキサンズによくフィットしており、RBデビン・シングルテリーがフリーエージェント(FA)としてニューヨーク・ジャイアンツに移籍した中で、ミクソンのようなベテラン選手を加えることは双方にとって理にかなっている。

27歳のミクソンは昨シーズンにラン攻撃でリーグ内22位につけたテキサンズに加入。『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、ミクソンは2021年シーズン以降に29回のタッチダウンランを記録しており、この間における記録としてランニングバックの中で3位に位置しているとのこと。

昨季にキャリアで4度目となる1,000ランヤード突破を成し遂げたミクソンは、クオーターバック(QB)C.J.ストラウドの指揮でAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)南地区を制覇し、多くの人々を驚かせたテキサンズの一員となる。ストラウドがチームを10勝7敗に導いた結果、テキサンズは2020年シーズン以降で初となるプレーオフ進出を果たした。

今オフシーズンはテキサンズにとって歴史的なものになっている。NFLリサーチによれば、ラインバッカー(LB)ダニエル・ハンターと契約し、ワイドレシーバー(WR)ステフォン・ディッグスとミクソンをトレードで獲得したことで、テキサンズは前シーズンにサック10回以上を記録した選手と1,000ランヤード以上を記録した選手、レシーブ100回以上を記録した選手を同じオフシーズンに加えた史上初のチームとなったという。

テキサンズは今週に行われるドラフトで若手の中心選手たちにさらに新たな有能選手を加えることを目指す一方で、環境を変えたミクソンが2024年に活躍することを期待している。

【RA】