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RBエドワーズとローマンOCとの再会に「100%」興奮しているとチャージャーズRBドビンズ

2024年04月30日(火) 13:18


J.K.ドビンズ【AP Photo/Terrance Williams】

今オフシーズン、ランニングバック(RB)J.K.ドビンズはロサンゼルス・チャージャーズへの移籍に伴い、チェサピーク湾から、太平洋までわずか数マイルの場所に移っている。

風に塩気が含まれていることを除けば、この移動は新鮮な海の空気を吸い込むようなものだった。2023年にまたしてもシーズン終了につながるケガ――今回はアキレス腱(けん)断裂――に見舞われるも、そこから回復し、現在は良い調子だと感じているドビンズは、ネガティブなイメージを払拭する準備ができている。

現地29日(月)、ドビンズは健康状態と回復度合いについて「今は100%回復している」と明かした。

「大したことではなくて、足首の捻挫みたいなものだった。すごく簡単だった。膝のケガはかなりきつかったからな。アキレス腱は簡単だったと言える。単純にそう感じたんだ。かなり簡単だった。こういうケガは経験済みだ」

「この2年間は嵐のようだった。素晴らしいプレーができていると思っていたのに、気がつくとケガをしている。ケガをしやすいというレッテルが貼られてしまったけど、もうその嵐は過ぎ去ったと思う。俺は今から飛び立つつもりだ。悪化することはないだろう。ケガをしやすいというレッテルはまた消えるはずだ」

ドビンズのキャリアはボルティモア・レイブンズで華々しく幕を開け、ランゲームで相手を圧倒することで知られていたトリオの1人として活躍した。新人時代にもそうした期待に応えたドビンズはキャリー134回で805ヤード(キャリー平均6ヤード)、タッチダウン9回を記録。レイブンズはそのシーズンを11勝5敗で終え、ワイルドカードの座を手に入れてプレーオフに進出している。

しかし、楽観的な見方はそこから次第に消えていった。ドビンズは2021年のプレシーズンにシーズン終了につながる膝のケガに見舞われ、2022年もまた別の膝の問題で8試合の出場にとどまっている。2023年、ついに健康を取り戻したドビンズだったが、またしても不運に見舞われ、シーズン第1週にアキレス腱を断裂。そこで、10試合以上に出場したシーズンが1シーズンしかないまま、レイブンズ時代は実質的に終了した。

レイブンズから離れた後、新天地を見つけるのはドビンズ次第だった。ドビンズはなじみのある選手――レイブンズ時代にチームメイトだったRBガス・エドワーズ――を追って、オースチン・エイケラーやジョシュア・ケリーの退団後にバックフィールドの補強を必要としていたチャージャーズに加入している。

ドビンズはエドワーズについて「(俺たちは)お互いをとてもうまく補い合えると思う」とコメント。

「彼もいろんなことができる。彼はとにかくパワーを持っているだけだと思っている人も多いけど、俺は他の部分もあると思っているし、それはきっと素晴らしいはずだ。俺は自分が何でもできると思っているし、1人が疲れたとき、俺たちはうまく対応して前進し続け、試合に勝つ」

レイブンズの攻撃コーディネーター(OC)を務め、ラン重視の攻撃を立案し、NFL中の対戦相手をズタズタにしてきたグレッグ・ローマンは、チャージャーズでも同じ役職に就いている。そのため、ドビンズは容易に調整ができるはずだ。

「ものすごく興奮する。彼のオフェンスでプレーするのは楽しい」とローマンについて語ったドビンズはこう続けた。

「彼はパスゲームでも良いところを持っていると思う。あなたが言ったように、彼はランにこだわっているし、それがアイデンティティとなっている。オフェンスにはアイデンティティが必要だ。自分のアイデンティティを見つけるために他の場所を探し回るんじゃなくて、自分のアイデンティティを持ちたいものだろ。彼のオフェンスにはそれがあると思う。彼が構成して配置する選手たちは、その考えを補完する。素晴らしいものになると思う」

しかしながら、ドビンズが新チームでどれほど成功できるか、その本質的な決め手となるのは本人の健康状態だ。復帰を切望しているものの、復帰を急いだ過去の経験から教訓を得ているドビンズは、その過程でチャージャーズの医療スタッフを信頼しなければならないことも理解している。

トレーニングキャンプにフル参加できるかという質問に、ドビンズは笑いながら「俺次第なら、そうだな」と答え、次のように続けた。

「2、3年前にも同じような問題を抱えていて、フル参加できる、準備は整ったと思っていたのに、気がついたらPUP(故障者リスト)に置かれていた」

「自分ではどうしようもないことがある。うまくいけば、先発できる。トレーニングキャンプが始まる頃には先発する準備ができているはずだと思っているけど、それは過去の経験から学んだように、俺が決めることじゃない」

【RA】