NFLチーム研究所:Week 12 – ミネソタ・バイキングス
2017年07月16日(日) 15:58NFLチーム研究所トップ > Week 12 – ミネソタ・バイキングス
バイキングスが本拠を置くミネソタ州ミネアポリスは隣のセントポールと一体化した大都市圏を形成しており、双子都市、ツイン・シティーズと呼ばれる。それ故、チーム名ではミネアポリスではなく州のミネソタを名乗る。また同じくミネソタを本拠とするMLB(米大リーグ)のチーム名がツインズなのもこれが由来だ。
バイキングスは1960年にビル・ボイヤーとマックス・ウィンターによってNFL14番目のチームとして設立された。ミネアポリスを本拠とするプロフットボールチームは1921年にマーリンズというチームがNFLの前身アメリカン・プロフェッショナル・フットボール・アソシエーションに加入していたが、1924年にチームは崩壊。その後ミネアポリス・レッドジャケッツが1929年に作られたが、わずか2シーズンで後にイーグルスの前身となるフランクフォード・イエロージャケッツと合併し、姿を消していた。約30年ぶりに地元チームが復活したのである。
設立の1960年にチーム名はボイジャーズやマイナーズなどの候補の中からバイキングスに決定された。公式には勇敢、大胆、恐怖のキーワードから北欧の海で暴れた海賊、バイキングからとられたとされるが、実際はミネソタに多く在住する北欧系アメリカ人のカルチャーを意識したものである。
チームロゴはチーム最初のシーズン、1961年から男性バイキングの横顔が使われている。“ノースマン”がニックネームだ。基本的なデザインは変わらないものの、1966年からは兜の角がホワイト、兜の帯がパープル、口ひげがゴールドに変更された。さらに2013年には角の形や顔や口ひげのラインなどが変更され、現在に至る。なお、選手が着用するヘルメットのデカルは兜の角を現したもので、2013年以降はロゴの角とデカルのデザインは同じものとなった。
オーナーは初代のボイヤーとウィンターを皮切りにこれまで4回変わっている。現在のオーナーは2005年に4代目のレッド・マッコムスから推定6億ドルで購入したジジ・ウィルフ。ウィルフはドイツ移民で1950年代にアメリカに移住している。大学卒業後、弁護士として働いた後、家業の不動産会社に転職。大型ショッピングモールの開発などで会社を成長させた富豪だ。
【渡辺 史敏】
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