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NFLチーム研究所:Week 17 – アトランタ・ファルコンズ

2017年08月19日(土) 11:52

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ファルコンズは当初の予定よりも2年早い1965年6月30日に発足した。それに先立つ6月7日に当時のNFL対抗リーグ、AFLが地元ビジネスマンのグループによるアトランタ初のプロアメリカンフットボールチームの設立を承認したことがその背景にある。AFLのチームができてしまうと、ホームとして使用するスタジアムの確保が難しくなるという事情があったのだ。

このため、当時のピート・ロゼールNFLコミッショナーは地元生命保険会社の副社長だったランキン・スミスに850万ドル(現在の6,592万ドルに相当)でオーナーシップ承認を即断したのである。その後、NFLとスミスはアトランタ市にNFLかAFLかの二者択一を迫り、アトランタのフランチャイズを手に入れた。

チーム発足直後にチーム名を決めるためのコンテストが開催され、ファルコンズ(ハヤブサ)が選ばれた。この名前を投票した人は40人以上いたが、「ハヤブサは誇り高く、勇気とファイトを持ち合わす鳥である」と書いた女性高校教師が当選者となっている。

チームカラーはレッド、ブラック、シルバー、ホワイトの4色。1966年の最初のシーズンからファルコンズはレッドを地としたヘルメットとレッドのホームジャージーを使用していたが、1997年にヘルメットとホームジャージーをブラックに変更した。このため、ブラック・ファルコンズと呼ばれたりもしている。

ヘルメットのデカルにも使われているチームロゴはブラックで描かれたハヤブサのものがほぼ同一デザインで2002年まで使用されたが、2003年からはブラックとレッドを基調にしたより鋭角なデザインのものに変更された。またジャージーは現在、レッド、ブラック、ホワイトの3色を基調にしたものが使用されている。

ランキン・スミスは1990年までオーナー職を続けたが、この年、息子のテイラーにその座を譲った。ランキンはその後、1997年に心不全で亡くなっている。テイラーは2002年に現オーナーのアーサー・ブランクにチームを5億4,500万ドルで売却。ブランクはアトランタに本社を置く住宅リフォーム・建設資材・サービスの小売チェーン『The Home Depot(ザ・ホーム・デポ)』の共同設立者だ。ファルコンズの他にメジャーリーグサッカー(MLS)のアトランタ・ユナイテッドも所有している。

【渡辺 史敏】

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